カニの家 二年目の概要(昭和47年 1972年)
参照文献 よしだゆうじ 著 「実録・カニの家始末記」
帯広地区労 著 「カニの家・始末記」
資料提供 藤川澄人 様
施設概要 1、宿泊用テント 19.8平方m 二張り
2、床構造 厚9cm根太 4.5cmタルキ 1cm板
3、タタミ、 各テントに10枚
4、タタミ上にレーザー又はゴザ敷
5、電燈 各テントに60ワット 1、 10ワット 1
6、洗面器、各1、 灰皿 各2
7、クズカゴ 各1、 ホーキ各1
8、物干用針金 各2張り宛
9、案内板 各1、 標示 各1、 観光図 各1、観光パンフ 若干、時刻表、利用者ノート 3冊。
テントの寄付について 一年目の好評により、テントの増設の必要性が生じ、電燈料については、市で負担するという方針を固めたが、増設テント購入代及び床材、タタミ等の購入代のため個人カンパを求めるため、六月に入って、一応目標額十万円としてその活動に入った。 その段階で、ふとしたことで知り合った老人夫婦が、「私でよかったら是非その一張りのテントは私に負担させて頂きたい」と申し出があり、種々の事情があってその老人夫婦の名を明かすことはできないが一張り七万二千円のテントの寄付を受けることになった次第である。寄付先は市でもなければ地区労でもない、『カニの家』設置者に対してである。この老人夫婦の名前はいまも知られていない。
一方、個人寄付は、市の部課長を中心として四万八千円の協力を頂き、当初予定の二張り設置体制に入れることになった。
参照記事、 よしだ ゆうじ著 1981年(昭和56年)発行 「実録・カニの家始末記<下>」
テントの設営
1972年7月1日、第一号テントは前年設置個所に設けられ、
8月2日、第二号テントは、腰幕に「カニ族」の絵をあしらって、市が新たに取得した日通倉庫東側に設置されたのである。
初年度は委託した清掃業務は利用者に清掃を行わせることに。
第一号テントは、9月1日に撤去、第二号テントは9月25日に撤去。
この年の開設期間が前例となり、以降、市有地日通倉庫東側に、6月末の土曜日の開設、9月帯広祭り終了後の土曜日に閉鎖という慣習ができ上がりました。
二年度(1972年・昭和47年)のカニの家 位置図