#### 記録について ##################################################### この記録文は、帯広地区労働組合協議会が1972年9月に発行した 「カニの家・始末記(第二号)」を全文引用したもので、 1992年7月1日に、同始末記をA3用紙にコピーしたものを 同協議会の藤川澄人様から頂いたものです。 原文は当時の印刷事情からかもしれませんが、「っ」等の小文字は全て 大文字で記されており、例えば「あったのです」は「あつたのです」と 表記されていましたが、前者に統一しました。 あきらかに誤記と思える言葉、表記もありましたが、始末記には 「(原文のまま)」と記されておりますのでそのまま踏襲しました。 なお、当方の手打ち入力に付き、入力ミス、変換ミスもあるかと思います。 2005年4月 カニの家OB会 会長 本橋 りょう ######################################################################## 以下は、1972年(昭和47年)帯広初代カニの家(設置して二年目)の テント(ニ張り)内に置かれていた落書き帳に記された宿泊者の感想です。 二張りのテントの設置期間 一号テント 7月1日 〜 8月31日 二号テント 8月2日 〜 9月25日 ######################################################################## ######################################################### # # # 利 用 者 # # # # 感 想 文 より # # # # # # ( 原 文 の ま ま ) # # # ######################################################### <> 第一のノートより <一号テント> <> (7.2 岡山県) 本当のひととき、本当のじんせい、生きてることは人間は人間さ。(僕は幸せだナアー)、有難うございます。三日間のキャンプで雨に降られて睡眠不足でした。今日新聞で貴駅のことを知り早速来ました。雨の心配もなく安眠できます。本当にありがとうございます。 (7.3 東京都) 非常に寝心地がいいので八時間以上も寝てしまったのだ。全く畳の上で寝るのは疲れがとれる。我々は駅で寝ることが多くなるが、ちょっとしたテント村のようなものがあると、どれほど旅行者は助かるか、また一つの想い出にもなる。帯広市民の皆さん本当に有難う。これからも別のところにできるといいですね・・・もう一言、帯広の女性はきれいな女性が多いですねー、また絶対に来るぞ! (7.4 大阪市) 正確には七月五日午前一時、駅待合所を追い出され、ここにお世話になることにしました。駅を追い出されるとき、警備員さんの顔が鬼のように見えましたが、ここを教えて貰って冷静に考えてみると警備員さんには警備員さんの立場があるということを思いあたり誠に面目ない、去年の十二月からスキーをかついでフラフラ・フラフラとうとう北海道まできてしまいました。本州では例年より雪が少なく、七月一日秋田の鳥海山から、のこのこ出てきたのですけど昨日旭岳は、雪少なくなった鳥海より雪が少ない感じ、だから昨日鳥海へ帰る。一度追い帰され又もどるのも不本意だけれど、僕のスキーでフラフラも、ここ北海道で終わりでしたかったけれども、まだ満足のゆく滑りができず、ここで又スキーから離れるとスキーを忘れてしまうし、忘れるにはあまりにもスキーを長くやりすぎたみたいたぶん明後日くらいは、鳥海で滑っていることと思いますがこのタタミのにおいのこと、友人にも話してやるつもりです。 (7.4) 旅行者用に無料宿泊所があるとは夢にも思わなかった。テント、うらさびれた言葉だが旅行者にとってこんな素敵な所はない。土産話が又ひとつ・・・北海道はいい所だナー(帯広は・・) (7.4 埼玉県) 朝一番の列車利用なので寝る場所に困り利用す、最近の駅では待合室を利用できないのでタイヘンに便利よく利用させていただきます。夜(十時十五分)なので、この豆電灯の下で書くのは余り目に良くないと思います。あとは利用させていただく身なのでこれで十分と思っています。 (7.7 東京都) 真弓でも男です。勘違いしないでください。東京からはるばるきましたよ。でも駅では寝られないもんね。お金のない人はどうするかね? 帯広の皆さん、こんな素晴らしい宿を利用させてくれてアリガトウサン 日本一周、ヒッチハイクでやってきて、車のおっさんから、この宿のことを聞きました。一日と言わず一週間くらい、泊まりたい気分です。大分にもこんなところを作りたいなーと思っています。(感謝) (7.10 東京都 法大生) 本当に助かりました。私は北海道を明後日立ちます。 (7.10 東京都 法大生) 今まではY・Hに非会員として泊まっていましたが東京を出てから十日目、金も少なくなり、心細くなったので駅の待合い室に泊まるつもりできましたが締め出されるというので警察に行って聞きました。主な駅にこのような宿泊所があると本当に助かります。一日ゆっくり寝さしてもらいます。アリガトウゴザイマス。 (7.11 広島県 十九才) 十一日間旅行、今まで旅館を利用していたのですが (7.12 京都府 公務員) 北海道を車で気の向くまま走っています。今までは旅館や車の中で泊まってました。全く素晴らしい、このテント一つで帯広の人たちの心がわかるような気がします。ほんとにありがとうございます。今夜一夜利用させていただきます。 (7.12 東京都) 七月七日〜十日まで利用させて頂きました。十一日は糠平でキャンプで、そして今日風邪をひいたので又帰って来ました(あまりにも居心地が良いので)明日は足寄に行きます。虫を・・・帯広はいいなあ・・・・九月ごろ東京に帰ります。宿のない方は泊めてあげます。 (7.13 大阪市) おおきに! 大阪弁デース、太陽と水と青空と畳があれば私は幸せ。 (7.13 東京都 慶応大生) 方敏・・・ホービンと読むとベトナム人みたいなので「まさとし」と読んでくださいませ、東京である大学に在学中、金銭的理由のため一夜をここであかします。帯広には美人がいないなあ! (7.13 東京都 慶応大生) 今日また無事に生き延びました。帯広万才! (7.13 京都市) ヒッチハイカーだけど帯広市民の方々感謝します。北海道中に在ればいいと思うけど、でもここだけでもいいような気もする。とにかくぐっすりねむらせてもらいます。 (7.14 京都府) 私、今夜で、ここ二度目です。苫小牧まで行ったのですが道東の方へ何か忘れたような気がするのでもう一度行くところです。御世話になります。 (7.14 東京都 工業大学 九名) これからウラ大雪へ合宿に行く途中、一夜の宿感謝します。 (7.15 大阪府) 厚岸に行く途中、列車の時間待ちの時休ませて貰いました。アリガトウ!!このような休憩所が全国いたるところにあればよいね。その点帯広の人たちは大変進んでいますね。帯広市民有志バンザイ、ホンジャマタ (7.15 徳島県 近畿大生) 午前九時半参上。疲れている僕にとってしばらくの休けい、心身ともおちつけた時間だ、帯広市民に感謝の気持ちでいっぱい。北海道へ来て五日目、後十四日がんばらなくちゃ。 (7.15 東京都 一橋大生) ユースホステルの予約をしてなかったので帯広駅ってへ遅く着いたとき、どうしよう野球場にも泊まろうかと友人と相談していたところ神の助けか、この休憩所が目にとまり、暖かい一夜を過ごせました。もし、この助けがなかったら、夜露に濡れて、不安の一夜を過ごすところでした。旅先でのこの心遣いは、本当に感謝しました。大変お世話になりました。来年も、また参上します。またよろしく、さようなら (7.15 東京都 歯科医大生) もう一言書かずにいられないほど感謝しております。われわれのような貧乏学生にとって、旅先でうける親切ほど、うれしいものはありません。若者の心を深く理解し、このような施設を作っていただいた帯広の市民有志の皆様今私は久しぶりに畳の上にねころびながら、身も心も洗われるような気がしています。どうか末永く、これから後、北海道を訪れる若い人のために、「カニの家」を続けてくださいまし、7.11のH氏にのっとりアンチユース派の一人として切に御願い申しあげます。駅の待合い室を開放せよ。帯広市民有志万才。 (7.16 東京都 早大生) 本日到着第一号、ちょうど雨が降ってきたので雨宿り中、朝襟裳を出て、車二台で帯広着、イイペースだと思うけど今釧路までいくか、ここで泊まるか思案中、今月いっぱいは北海道にいるから誰かに会ったら宜しくといっても、顔を見たって分かりやしないから無理だね。 (7.16 東京都 都立大生) 前に書いたバカとコンビを組んで東京からヒッチハイクをしてきた。昨日はエリモ灯台の近くの霧笛のうるさいところで寝た。おれ達にとってこんなテントは天国だ。こうしたテントが北海道中にできればいいと思っている。そうすれば金を出してユースに泊まる気違いもいなくなるだろう。これから釧路の屋根のある公園を目指していくつもりだ。急いでいるので乱筆 (7.16 東京都 慶応大生) 「方敏」再び一泊する。今日根室まで行くつもりだったが、雨のため、ここまで戻ってくる。再び畳の上で、横になれるなんて、ボーカシアワセ、明日雨だったらずうと帯広にいる予定、もうどうにでもなれという感じ、白糠で食った百円のカニうまかったなぁ!白糠よりやく五十メートルぐらいの左側の角にある。行く人いたら買うといいよ。あと心残りはうまい牛乳のみ (7.16 愛媛県) 明日の午前中にえりも町につかなければならないため利用させていただきます。駅の前に芝でもあればそこでころ寝るつもりでしたが、斜里の「おやじの家」でこのテントのことを聞いて飛んできました。ほんとにたすかります。 (7.16 沖縄県 琉球大学生) たすかります。 (7.16 東京都 慶応大生) またもや舞い戻ってまいりました。もはや帰巣本能になってきたのでないかな。も一度位利用させてもらう感じ。 (7.16 愛媛県) 帯広の皆さんどうもありがとう。おかげで、一番の列車に乗れます。みんな元気で旅をしてくれよ・・・・ (7.16 東京都 慶応大生) 十三日に綺麗な風景で目を楽しませてくれたこのテント付属のパンフレットが無くなってきます。皆さん、お互いにこういう事はやめましょう。 (7.16 大阪府 立命館大生) こういうところが駅の近くにあるととても便利ですね。本当に助かります。帯広の皆さんに感謝します。もっと他の所でも、こういうものを設営してほしいですね。 (7.16 京都市 立命館大生) たいへん帯広はいい所だ。市街もわりあい駅と商店街が結び付いていてしっかりしている。さすが十勝の農産物の集積地だけあって帯広駅とは別に貨物駅のあるのはさすがだ。旅行より旅に徹せよと教えられた。 (7.17 横浜市 東工大生) えりもを廻ってここに来ました。広尾からの急行の中でぼくと同じように座りはぐれた女の子二人にこんな場所があると聞きました(さすが地元!よく知ってたね。)北海道入りしたのは7.11、でも合宿やら演奏会(男性合唱の演奏会なのだ。7,14に 室蘭の文化センターでやった。国立の四つの工大でつくっている4工大の演奏会)があって道内を廻りはじめたのは7.15から、今日の朝までは悪友六人とグループで行動していたけれど札幌で別れて一人旅、宿なんかもちろんないし、どうしようと思っていたところ、本当に感謝します。帯広の有志の皆さんありがとう(最後に、東工大のワンゲルがここを使わせてもらったのを読んで驚いた。やっぱり世のなか狭いね。明日は根室の方を廻るつもり、雨よ降るな!! (7.17 愛知県 愛知大生) 11.15名古屋中部電力ホールに於いて第七回尺八部演奏会開催しす。是非聞きに来てください。 (7.17 埼玉県 独協大生) 二晩泊めていただきました。実に快適。北海道各地にこの種テントを張ってほしい。 (7.17 東京都) 雨中旅行に疲れ宿を捜す気もないとき、幸いにもこのテント小屋を発見、一泊させていただくことにした。旅の一里塚、これまた一興 (7.20 東京都 駒沢大生) 今日で駅で寝る連続三日、いいかげんにいやになったところにこのテント、畳もあれば電球もある。同じ旅の者もいる。ホット一息つける場所、何となくうれしかった。望むべくはもうちょっとテントの数を多くしてもらいたいものです。 (7.20 埼玉県) 旅行者のためにテントを用意してくださってありがとうございます。おかげで快適な夜を過ごすことができました。こんな、テントが全国各地にできることを祈ります。さようなら (7.22 東京都 東海大生) 北海道を蝶を求めての旅行、今日で十五日目、今までずーと無人駅の待合い室で寝ていたが、上春別であった同じ蝶屋さんに教えられ、今日やってきたのだが、とても快適、無人駅の待合い室とは段違い、これから何回となくお世話になります。よろしく (7.22 京都市 学生) 七月十二日に北海道入りして、今日まで野宿ばかりしていたが、このテント小屋により今日までの疲れを忘れてしまった。帯広市民のみなさん、本当にありがとさん。 (7.23 山口県 下関水産大生) 感想を長々と書かしてもらいやす。今日六時、様似起つ、えりも岬は霧の中、百人浜で会ったかわいい女の子二人、サイクリングもうクタクタやで・・・、そうそう、えりもトイレで三千円の万年筆落とせり、慾するものは探せ、精神的ショック大、愛用してきたのに・・・、とにかく、つかれつかれの帯広市内・・・、そこへこの情報、ああ生まれていてよかった、再び涙す。クククク・・・ (7.23 滋賀県 滋賀大生) 函館に七月十九日に着、それから大沼→洞爺→エリモ→帯広と回ったが、このような駅のそばに無料テント設営をしてるところは無かった。野宿の疲れも十分いやすことができて本当に有り難いと思う。帯広市の皆さんに感謝したい。また市内を散歩して気づいたことだが道路の真ん中に公園を設け歩行者天国を作ったり、まさに市民のための政治が行われているような気がする。明日は少々ゼイタクしてレンタカーで阿寒湖まで行くつもり、ではさようなら。 (7.23 東京都 慶応大生) 宿はとりたし、金は心細いと思案していたとき、市の人にここを聞いた。まことに結構な取り計らいである。感激!北海道中にこのようなテントがあればいいな! (7.24 東京都 法政大生) ここはわれわれ貧乏人には涙の出るほどありがたい宿であった。北海道の人の親切さが夜風にふるえたとり肌にしみる。もう北海道に来て十三日目であるが次はエリモへと飛ぶ。そして登別へ・・・混浴を期待しながら、ではみなさん元気で! (7.27 神奈川 一橋大生) 二十五日の夜は宿もなかったので四二四列車にでもの乗ろうかと待合い室にいたら旅行の途中に知り合ったヤツラに教えられ泊まらせていただいた次第、いやはやまさに天国、ヒッチの女の子の隣に寝たもんね。優しいけれどしんの強そうな二人組だった。彼女たちの無事を祈る。二十六日は旭川駅に一泊したが帯広のテントが恋しくなってしまい戻ってまいりやした。もう一泊、よろしくお願いします。帯広市民有志の皆さん、本当に有難う。 (7.27 名古屋市 名古屋大生) ワンパクでもいい、連泊できればなおいいよ、ここからも利用させて貰うよ・・・・ (7.27 東京都 立教大生) 御世話になりました。 (7.28 宮城県 松島高校生) 帯広市民有志の皆さんありがとう。一夜の宿を借りて誠に感謝いたすしだいです。 (7.27 滋賀県 姫路工大生) このテント午前0時半には満員だったので隣にテントを張って寝た。二十八日の九時には誰もいなかったので昼寝をした。 (7.27 大阪府 姫路工大生) 北海道へきて一番寒いと思った。今頃友達が暑い暑いているのかと思うと何となく痛快もっとテントがあれば(ナンテコトヲ)駅前に渡る人も少なくなるやろうけど・・では、では・・・ (7.28 広島県 広島大生) 帯広市民の有志の皆さん、ありがとう。広大のワンダラーの諸君頑張ろう。 (7.28 広島県 広島大生) 実にに美しいテントですね。全国の駅にテントを作ろうや国鉄さん。全国のワンダラーの諸君頑張ろうぜ。帯広はワンダラーの故郷なのだ。 (7.28 東京都 日本大生) 帯広市民の皆さん、御世話になっています。北海道サイクリングの途中ここによりました。胃のずいまで浸みるこの親切、感謝しています。北海道は広い、広い所で人まで大きくなりそう。いやそうなってほしい。がんばれ (7.28 神戸市) どうもありがとうございました。コンクリートの上のうす紙とはちがい畳の上での一夜は、身も心もやすらいだ気がします。駅にもっとも近い宿大いに利用させてもらいました。 (7.29 東京都 中央大生) ひさしぶりの畳の上、実にいごこちがよい。いままで土の上で寝たのを思うと天国、明日からまた思いやられるこのつかのまの快楽、有意義にすごします。 (7.29 福島県 喜多方工業工生) 帯広市民のみなさん、おれもたすかったよ。きょうはどこにとまるか、駅にするかこまっていたんだ。でもよかったよ。市民テントがあって、帯広市民は親切だ。ありがたかったよ。 (7.29 福島県 喜多方工業工生) 帯広の駅には昨年に続いてテントをはってあると運ちゃんにきいてまっしぐらにきたんだ。人がいっぱいいて満員でなんとかねむれた。よかったよ。こんな大きなテントで、なにか熱いものがこみあげてくるね。タタミになっているんだね。家をおもいだしながらねたよ。ありがとう! (7.30 山形県) 帯広にこんな所があるなど知りませんでした。これは皆にたいへんやくだつと思います。これからもどんどん続けてください。山形に行ったら帯広での親切さを伝えます。 (7.30 北海道 岩見沢市) 自転車で道東を一周しているので大変助かります。これからもぜひ続けて下さい。帯広の有志の皆さんありがとうございます。 (7.30 岩手県) 助かりました。 (7.30 山形県) 時間がないので書くことができません。とにかくこのテントよ、ありがとう。いや市民の皆さんありがとう。それじゃ十年後にまた来ますからよろしく。 (7.31 神戸市 関西学院大生) 帯広駅に泊まろうと思って来たけれど、しめ出されるというのでウロウロさがしてみつけたのがこのテント、神戸までかえりたいけどあと所持金は二千円足らず。(めしを食ったから千八百円たらず!)野宿は勿論覚悟のうえだけど屋根がついているだけでありがたい。雨がふったときうれしい。ほっとするのだ。これからも是非、金のない旅行者のためつづけて下さい。御願いします (7.31 ?) 一日三百円でやっているのだけど、どうも超してしまう・・・・アマイのです。でもこのテントがあって助かります。屋根があるだけでもうれしいのに、タタミまで・・ ヘタなバカ高いホテル、旅館に泊まるより何か”心”を感ずるのです。帯広有志の方々どうもありがとう。昨日まで、どこかの誰かが、ここで寝ていて、今日ここに僕が寝る。明日はまた誰か、ここ僕の寝たところへ寝るはず・・・明日からは気持ちを一新して、一日三百円、いやそれ以下で頑張るゾ! (7.31 埼玉の男) 一晩ありがとう。 (7.31 和歌山県) 一晩このテントに寝てやったど! ありがとう・・・・ (7.31 埼玉県 川越高校定時制生) ほんとにありがとうございました。帯広市の発展を祈ります。 (8.1 埼玉県 大分県) 駅の案内係のおっさんに聞いて休ませて貰いました。帯広市民有志の皆さんの心暖まる行為をモロに受け止めさせていただきます。北海道一周、帯広が忘れられなくなりそうです。 (8.1) 山梨県から文通している札幌の女の子の家に泊まりに来たけど泊めてくれなかったので北海道一周のヒッチに出たのです・・・・高校生です。来年は北大に入るのです。 (8.2 鹿児島県) 急に北海道へ行きたくなり翌朝出発しました。まったく無計画で道内を右行き、左行きしています。明日は根室かエリモか皆さんどっちがいい? とにかく周遊券期限日まで道内にいる・・・このテントはタダで安い、タダほど安いものはない。最後に鹿児島弁で・・・ミナサン キオツケッセー、リョコウ シヤツタモンセ、クマガオッド。 (8.2 鹿児島県) 南から北へと旅する好色文太郎にござんす残念な事にまだ可愛い子ちゃんが見つからずあせっておりやす。これから先も続けて行こうと思っていますが、さて、どうしたものか。しかし、どこかでだれかがまっている (8.2 鹿児島県) 今晩で三泊目です。一泊目は大沼公園にて寝袋の中でガタガタ、コッチワ、ワツゼエ、サムゴワンナー、ここさ知ったのは二泊目のモラップシャンプ場でおしえてもらいました。マコラ、モウケタ、帯広駅職員の皆様アリガツシャゲモス (8.2 北海道 苫小牧工高生) 今晩が初夜? 相棒と二人で北海道を見直そうというわけで出発した次第、こういうような形で旅行するのは初めて、身体がもってくれるか心配であるがなんとかまわりたい。明日は七時半に出発し、ヒッチで阿寒まで行こうと考えている。御互いに頑張ろうぜ。俺を知っている奴いたら感謝して泊まれよ。 (8.2 東京都) 私、一言、有難うといっておきます。 (8.2 京都市) 労働組合の人達ガンバレ、毎年続けて下さい。 (8.2 鹿児島県 鹿児島大生) ユースおいだされ、ついたところがここ。ほんとにありがとうございました。前の晩は駅のベンチでしたので疲れがひどく、ここで元気を回復しました。皆様の気持ちに感謝してます。はるか鹿児島の地より皆様の健闘を祈ってます。ホントにありがとう。 (8.3 福岡県) 無計画で帯広までたどりつきました。しかし泊まるところがなく困っていたらタタミのあるテントに泊まれると聞き、助かったと一言旅行者として本当にありがたいと思っています。 (8.3 神奈川県) 別にかくことなし、ただありがとうとだけを言いたい。 (8.3 大阪の一匹ナイト) 小樽まで上陸してここまでやってきたサイクリストです。今夜がちょうど宿がなかったためこのテントは非常に助かりました。どこの町でもこれぐらいのテントをはればいいのになあ・・ (8.3 ?) 帯広市民の皆さんの、僕らカニ族への理解と協力に感謝します。カニの家のことは網走で聞いて、是非一度訪れてみたいと思っていたのです。 (8.3 愛媛県 松山商科大生) 帯広のある一市民に聞きやってきました。無計画な度ゆえ、その日の泊まるところも決めずふらりたどりつき、日も暮れ、心細くなっていたところです。非常に感謝しています。 (8.4 茨城県 総和工業高生) くる途中でアクシデこんがあったため、予定を半分に切りつめて明日、エリモを廻って室蘭、長万部、函館と行くつもりです。 (8.4 宮城県) 無計画で北海道にきたヒッチハイカーです。で、うれしい。 (8.6 群馬県) 安心して寝られる所を久しぶりに得られました。明日の宿が不安です。でも頑張ります。ありがとうございました。十七才、ヒッチハイカー、高校生一人旅 (8.6 兵庫県) いつも駅の外とか公園で寝ておりましたからここはこんなのがあってともいいですね どこでも、こんなのがあるとタスかるのですが・・・・ (8.7 東京都) 七月三十一日から札幌を拠点に旭川、北見層雲峡、美幌、摩周湖、阿寒湖、本別町、そして今日、帯広の無料の善意暖かいテント、サイクリングは今度初めてだが、坂道や砂利道、そして峠などをペダルをこぐとき体のつらさ、どう表現したらよいかわからないが、登り切って下る時のそう快さ、これはサイクリングをした人しか理解することができないナ。まあ、その人の涙でしか表せないと言っておこう。やすっぽく表現するやとだからな・・・きっといろいろ良い旅の思い出がたくさんあるが、これから絵葉書を書くのでこれ位にしておこう。 (8.7 神奈川県) 今年、北海道は芦別工業を卒業して公害の街川崎へ就職した。やっぱり北海道が恋しくて今全道一周をしている。 (8.7 宮城県 東北学院大学生) 北海道は二度目、一度目は修学旅行の時でちょうど四年前になる。今度は自力で北海道の大自然を見ようとサイクリングでやってきた。札幌を拠点とし、これまで旭川、北見、美幌、阿寒そして帯広、現在このテントに御世話になっている次第、駅に最も近く便利な良い場所を無料で提供していただき有り難く思っています。深く感謝します。こういった施設があることは非常に助かります。われわれ学生にとって、アルバイトで稼いだわずかな資金で旅行を楽しむ者にとって素晴らしい別荘のような気がします。本当に有り難うございます。明日からのエリモの旅ももっと楽しいものとなるでしょう。それでは帯広市民有志の暖かいテントの中で寝ることにします。 (8.8 新潟県 立正大生) 一週間ぶりにタタミの上で寝た。本当によかった。すっかり疲れがとれたようだ。 また来年も頼みます。 (8.8 青森県) ああ・・・日本人、タタミの上は良いぜ。 (8.8 福岡県 法政大生) ありがとう。いいテントです。 (8.9 北海道 美唄高校生) 助かったです。 (8.9 宮城県 石巻高校生) 大祝賀会のおかげで二日よい気味だ。ところで時々野良犬がきます。そのときは快よく食べるものをめぐみましょう。 (8.10 香川県 香川大学生) いいですね・・・皆助かっています。ありがとう。ありがとう。 (8.10 北海道 常呂郡) とてもうれしい。どこの駅でもこうだったら・・  帯広市民の皆さん、ありがとう。 (8.10 京都市 京都産業大学生) 実にいいテントであります。本当にすばらしいです。全国的にあるべきです。 (8.10 東京都) よかったなぁ!そうだなぁ!全国に誇れる「帯広駅テントコミューン」ですよ。 (8.10 愛媛県) 非常にに助かりました。帯広いいとこ。 (8.10 埼玉県 東洋大学生) 昨夜野宿をしたことを考えると、何といっていいやら、泣けてきます。 (8.10 大阪府) 野宿三日目 助かりました。 (8.11 東京都) 北海道に来て今日で十一日目、こんなテント小屋があるのは、今まで回ってみて、ここにしかありませんでした。小生のように十四日の日程のうち、三日くらいしかユースや民宿を利用する者にとっては、このような建物というか、ほったて小屋というか、こういうものは非常にありがたいのであります。帯広だけではなく全国の駅にもっともっと、こういうものを建ててもらいたいと小生はかように思うのであります。それから北海道の女性は何と美しい人ばかりなのでありましょうか。ネー諸君そうは思いませんか。以上。 (8.11 福井県) よかったノダ。 (8.11 群馬県 県立中央高校生) 別の駅にもこんなテントがあったらなあ・・・と思った。ただし、ゴミが散らかって不潔である。我々も気をつけるとともに、大きなくずかご一つくらいあってもいいのではないかと思う。 (8.11 北海道釧路市) 釧路からちょうど十時間で着いた。初めての計画では七時間で着く予定だった。 (8.11 新潟県 明治大学生) 北海道へきて何といっても、七日間の中で最高はこのテント、感謝します。まだあと二週間くらいいる。カニ族として北海道をまわるけど、今日が一番だと思う。話は変わってパチンコするならたくさんある中で駅前のオビヒロホールへ行くべし、ジャンジャン出るからね。明日は足寄まで行って阿寒湖、そして釧路、まだまだ北海道の旅は続くけど、どこの駅もこんなふうにテントを張って泊めてくれればよいと思う。 (8.12 東京都 東京学芸大学生) ユースを追い出された直後に見つけ、天国よありがとう。 (8.12 東京都 東京学芸大学生) 久しぶりでゆっくり寝れました。ちょっと寝過ぎ、おお、帯広の駅に天国を見た! (8.12 沖縄県) 根室でラジオを聴いているとき帯広にカニ族のためのテントがあると聞いて大変うれしかった。毎年続けてください。ありがとう。 (8.12 神奈川県) 北海道はいいね。実にいい。女の子は色が白くて美人だし、涼しいし、人は親切、我輩もいつか北海道の人間になりたい。 (8.13 帯広の十九歳の女性より) 私は帯広の人間です。旅行者のためにできたテントがあるというのにまだ見たとがなかったのです。それで今日友達と二人で来てみました。そしてこのノートを見つけて書いています。いいですね、旅行するということは! 私も道内の方は少しドライブなどで行って来ることもありますけど、来年は九州まで、なんて考えています。たくさんの若者と会い語り合ってみたい! 若さだよ、みなさん、がんばって旅行さつづけてください。 (8.13 山形県) 無線旅行やっているうちに無銭旅行になってしまい、ここに泊めてもらうことになりました。大変助かりました。本当に帯広の皆さんありがとうございます。 (8.13 東京都) 今日、帯広に着いて泊まる所を探していたのですがなかなかなくて駅で寝ようと思っていたが、新聞でこのテントのあることを読んでここに来ました。大変助かります。 (8.13 福岡県 九州工業大学生) はるばる北海道へやってきて四日目の今日北海道へ来た実感がわいてこない。しかしこの先の旅に期待したい。大自然の北海道だもの。 (8.13 福岡県 九州工業大学生) バスの隣の席のおばさんに聞いてやってきました。はるばる九州の田舎から車中二泊、さすがに疲れる。久しぶりに風呂に入れそうで、涙が出そうだ。 (8.14 愛媛県 赤トンボグループ高校生) われわれ五人は四国からやってきたのだ。北海道は今日で七日目、そして今日が最後の宿泊、旅行中帯広でただで泊まらしてくれるというのを聞いてやってきました。いろいろな人たちと話すことができて、いい思い出を残すことができました。またいつか、北海道へ来る時、このテントを利用することができるよう願っています。松山の道後にも、皆さんきてください。 (8.14 北海道札幌市 十八歳) 札幌から車に乗らずただワレの足のみを信じてここまで歩いてきたのです。ここ帯広の駅にあるテント実によろしいとつくづく思います。足が痛テー! (8.14 愛媛県 松山商科大学生) 四泊の総括、そうなのだ今日で四泊しているWHY? 文無し、風情あるね。帯広駅で日を過ごすのは通算二十数日、おいらの人生にとって確か三分の一程度なのであるのだ。帯広の空、六月〜九月と変化するような他のどんな街よりも素晴らしいのだ。三〜四月の雪残りの街もいい。郊外のポプラやカラマツの寂しげな弧高もいいのである。生まれた処は野洲の片田舎、育った処は濃尾平野の北の端、志少なくして上京したのもわずか三年の夢、ゲバ、ビンを片手に右手に恋を、流れながした意地っ張り、、どうせ浮世は行き止まり、てな高石友也の唄を胸深く秘め、平勢を粧う身のつらさ、何処に俺らの住む世界、はるか彼方の街から街へ、今年ですでに二年と三月、足跡をふりかえれば点々と真赤な血痕を道連れに茫々たる枯尾花の野さぬ 風に揺られる。脳裏に焼きついた暖かいものもある。日常への飢餓感さ氷悔にさらし、女神太陽の嫉妬にゆだねようとも、未だ消えるきざしを見せず、明日もまた、明日のない日を迎える。皆様方は帰る処がある、皆様方には○を想わぬ金がある。俺うにあるのはただ一つ、そう、飢える自由なのだ。さて、湿気を保ってきたこのテント、明るい炎を灯そうよ・・・と、いつてにが笑いをしたところで漫暖な空間など望めやしない。崩壊する秩序にこそ真理は宿る。てな具合にどこかの新聞に載っている。“落書帖ニュース”のような格好いい言葉や悟り切ったような心境を書き殴るのも神経痛には芳しくないのです。でありまして、是非二Pにわたる地獄からのメッセージを送る約束して書きはじめた次第ではありますけれど面倒なことでもあり、原稿料が入るわけでもありませんのでこの辺で切りあげていただきます。最後に、このテントの存することに対して感謝の言葉が見受けられますが、それもせいぜい一〜二日のことに過ぎません。毎年渡して、しかもいつもテントを利用させてもらっている間に自然の如く思えてくるということです。また諸先生方には気づかない幸せな御身分のこととは存じますが、老婆心から少し発言させていただきます。とういうのは“カニ族”と呼称される諸先生方に対して、当然、道在の方は批判的であります。街を外れて農家へ立ち寄ってください。無論、正装でなくしてもつと親しみやすい服装と一定のヶ所に長期滞在して応意になることです。そうすると本心に触れることも可能です。あなた方の大好きな“旅の心”でもあり、見知らぬ人との心の触れ合いであるはずです。そしてアイヌ人の敵意にとまどはないでください。私および諸先生方は無論、侵略と略奪の限りをつくし、アイヌ民族の土地を奪い、文化を抹消しようとしてきた三百年の歴史を誇るシャモの末裔なのですから、現在進行形なのです。諸先生方への足や言葉や軽蔑のまなざしをよく振り返ってください。文学好きの方はぜひ北方文芸を末尾とする諸雑誌、同人誌を読まれんことを、特にアイヌの怨みと叫び、憤りを知ってくだされるようお願い致します。放浪→流浪→浮浪(現在位置)自己解体(解体できる自己確立を前提とする)→再生→解体→再生→解体・・・この連続進行のみが歴史の法則に合致する・・・ (8.15 神奈川県 神奈川大学生) わたくしたびにでてはや一ヵげつあまりこのおびひろのてんとにたいざいすること四泊目、ここにとまったらもうどこにも行きたくなくなりました。ずるずるべったりで、いつづけておりまする。あなたはこのうたをしっていますか、“あの時同じ花を見て美しいといったふたりのこころとこころは今はもうかえらない・・・”美しいものを見て美しいと感じるこころ、この一年余り夜の生活をしてきたわたくしには、こういうこころが、いつのまにか、消えてしまったのです。その消えてしまったものを求めてわたくしは旅に出たのです。自己の原点に帰るために、この一ヶ月余りの旅の中で一度だけかすかに、見えたような気がした時がありました。それは礼文島で、たくさんの人が首まで水に入りながら、流れ着いたコンブをとっているの見た時でした。その気迫と、プンプンにおってくる生活のにおいとに圧倒され、ただ、ぼう然と立ちつくしておりました。そのとき私の心の中で何を叫んでいたのか、わからなくなりましたが、あの時の、あの感じだけは、いつまでも忘れず、残しておこうと思うのです。これからも、何かを求めて、旅に出るでしょうが、この何かを求める心だけは、いつまでも持ち続けたいと思っております。それがなくなった時が私の青春の終わったときだと考えております。暑くなったので、この続きはまた今夜書くことにします。 (東京都) 今夜、二十三時三十五分札幌行で一路わが家に直行、到着はたぶん十七日夕方になる見込み十四日に続き連泊したいのですが、0時十五分の青函で彼女と待ち合わせの予定ですので無理しても帰るのです。二十日間北海道で測量のバイトをしてから礼文に渡り二泊して彼女とめぐり合って帰りも一緒というわけ、帯広に泊まって十五日の昼間は然別湖から東雲湖まで約五時間のコースを歩く途中白雲山に登る然別、糠平付近で最高にいいのは東雲子であると大いに帰ってから宣伝するつもり、もしこれを読んだ人は絶対に行くことをお薦めいたします。 (8.15 神奈川県) 私は、夏に北海道に旅行に来る人の大半を占めるであろう学生と違って会社員です。勤めている人はどうしても仕事の関係上、長い休みは取りづらいために、北海道旅行等かなり日数を要する場合は敬遠しがちです。私の場合もちょっと無理をしてやってきました。そして、そうやってきたにふさわしいような想い出深い意義ある旅ができたように思います。言葉でもう言いつつされている感じすらある。人間疎外、等に示される砂のような味気のない殺バクとした都会の人間関係にヘキエキしている私達しては、羅臼で夜遅く、ひかり苔等に案内してくれたまだ純朴な中学校を卒業したばかりの教訓生の男の子、列車内でのおばさんの親切、パス内での土地の人の案内等(ある意味では当然かもしれない人間関係かもしれませんが)人と人はやはりこうあるべきだと(非常に単純ではあるかもしれませんが)、あるいは本来こういうものなんだと思い、心に潤いを持って公害の街、しかし革新市政の誕生した街川崎に帰れます。北海道の自然は感じたことは一言でいえばひろいということです。知床にしても、阿寒にしても、大雪山にしても、あるいは車窓からながめる景色のすべてが今までは味わなかったものでした。雄大な自然と暖かい人の心、これが六日間(あと五日ありますが)の北海道の旅で感じた。よかったなあと思います。それからこのテント村ぜひ、今後とも続けてほしいと思います。 (8.16 奈良県) 我人生において初めての北海道の地の帯広のカニの家にて一泊の宿を求める。思えば十一日夕方六時に西大寺駅を出発して以来、無事に走ってこれたことを幸せに思う。帯広に十五日正午に着き、文通していた女の子とも会ったし、カニの家において多くのヒッチハイカーとも知り合い何気ないバカ話しをしながらもやはり来てよかったなぁ。なんてことを特に感じている。オートバイ二人乗りでシートが硬く尻が痛くて痛くてたまらないけど、でも今の俺にはそんなことなどどうでもよいことだ。十代であったことの喜びが少し感じられる。今日は摩周湖から知床半島の方へまわる予定で、無事に一日を過ごせることを祈る。そして北海道の道の良さに感謝(?)して明日も走り続ける男二人に、ポリスマンにキップなどをもらわないことを祈って眠る。 (8.15 東京都(女性)) 放浪して二十一年(生まれた所大分。直島五年、生野二年、東京二年、尾去沢五年、千才三年、札幌六カ月)北海道に来ること五回目、帯広のグランド・ステーションホテルに泊まり、なんだか知らないけれど似顔絵の才能を認められ、絵を売って食をつないで連泊、二十一年間故郷を捜し続けているがなかなか見つからない。でもこのテントはとにかく楽しかった。 (8.16 北海道札幌市) 気ままに飛び出して、気ままに列車に乗って数日、人とろくに口をきかずに居られると時間が楽しめると思った。それがどこへ行っても誰かが話しかけてくる。列車のボックスで、パスの隣席で・・・わずらわしいなと思ってるくせに結局なんだかんだと結構夢中に話をした。それにしてもこのテントは楽しかった。単にこの旅行中という期間を抜きにして、おなかの底から笑っていい気持ちでした。ありがとう。 (8.17 福岡県) 浪人の身なれど、飛び出した北海道旅行、旅らしい旅をしたことのない自分にとって、海峡を二つもこえれ今度の旅は、不安と希望の入り混じった旅であった。初めの二〜三日はたいした話し合い手もできず、一人旅は今度は最初で最後にしようなどと考えていたが、このテント(帯広ステーションホテル別館)にやってきてその考えは一変した。実に楽しい。この風変わりな連中との出会いは、この後の自分の人生にとって良い勉強になったと思う。それではみなさん良いご旅行を・・・・ (8.17 京都府) 風鈴の鳴りにぶくなり秋近し (8.17 静岡県 女性十九才) 静岡より北海道へ来て今夜のように面白かったのははじめて、初対面の人たちばかりだけどそのような気がしない。働きながら学校に行っている私にとって最高の?思い出となった。来年からは東京に移住、今度こそ本当にアルバイトしながらの学生生活に入る。目的達成(イラストレーターを目指している私メ、なのです)のためには何があってもヘコたれないぞ。静岡へきたらどうぞ寄って下さいな。一泊ぐらい泊めてくれるぞ。(ただし四十八年三月までの話だけど) (8.20 静岡県 女性) 後数日でこの旅行を終えようとしている私たち、こういうところがあるとは・・・ 笑顔が戻りました。いつも何かが胸の中につかえていた。そんなためか、おかしいことがあっても笑えなかった。本当によかった。 (8.21 東京都) 楽しいで楽しいでここは。腹が減ったで腹が減ったでここで、体がかゆうなったで体がかゆうなったでここで。金をつかはんかったで金をつかはんかったでここで。ガールフレンドができたでガールフレンドができたでここで。人の世話になったで人の世話になったでここで。おかあちゃん。 (8.22 新潟県) このテントに入り十二日間居た。楽しい想い出となった。今日出て行く。札幌に向かってさようなら (8.22 福岡県) 八日間の連泊の後、とうとう今日住みなれた帯広をあとにする。誠にめでたいこと?なのである。いざいざ札幌へ。 (8.22 兵庫県 関西学院大学生) たたみの上で寝るのは四日ぶり、風呂に入るのも四日ぶり、後から来る人、かわいそう お土産に男の体臭、置いて行く。阿寒湖へ、 (8.22 兵庫県 同志社大学生) 疲れた!眠る。このテントには涙の出るほど感謝しちゃうから!とまっている人が気サクな人なので、非常に又、感激 (8.22 兵庫県 関西学院大学生) 久しぶりにタタミの上に寝る。泊まるところがなかったところ、このテントがあったので大助かり、感謝大なり、こんなテントが北海道各地にできれば便利だろう。 (8.22 兵庫県 大阪経済大学生) 夏の終わりに、初めての北海道の旅、日中暖かくって夜に入りと冷える。さすがは北国、もう帰りたくないなあ・・・ (8.23 茨城県) 北海道の女の子は皆ステキだね。東京もダメ、大阪もイヤイヤ、とくに帯広の女の子は最高だべし、でも夜遅く来て早朝出るので全然わからないけど、それに帯広の男の子くんもカワイインだワサア〜何気があるのかなあ?このテントのたたみを忘れずにまた来ようね。帯広はいい町だね。でも朝早くたつのでわからない。もうそろそろ旅も終わり、改めて帯広の有志諸君ありがとう。オレも頑張るから君たちもガンバレ (8.23 長崎県 高校生) 今日は一人しかいてはらんのです。ほんまにさみしいんです。寝てはもう腹へって動けませんね・・です。誰か何か食わせてくれへんわ・・です。明日あたしどっか行きますわ。ホナ、サイナラ (8.23 茨城県 三人の女性) 今日汽車泊まりだと思っていたのに、ちょっと声をかけられてきたのがこのテント・・・・ユースでもタタミの上では寝られなかったのに・・・寝心地はバツグン、おまけに同僚の寝袋まで貸してもらって本当にどうもありがとう。こういうところ(いい所)がどこにでもあればいいのにね。帯広みなさんにとても感謝してます。ホントウに有り難う。 (8.24) 拓大生安らかにここに眠る。 (8.25 兵庫県 関西学院大学生) 今日、四時ごろ、根室から着いたんです。寝るまでまだまだ時間があるもんですから・・町をぶらぶら歩いたんです。都通り? だったかな、その通りを歩いていると、ひじょうにいいにおい、そう僕の大好きな餃子なんですよ、風呂から帰りに飛んでいきました。そこのおばさんの話によるとその店は、北海道で二番目、帯広では一番古くからやっているそうです。味もうまい方ですよ。店の名前? 「笑副」って言うんです。餃子の好きな方、まあ行ってみだらどうですか。内地から旅をしているといえば特別に漬け物なんかもごちそうしてくれるかもしれませんよ。ああ帯広に来てよかった。餃子の好きな方へ (8.25 東京都 中大附属高校生) 僕の旅もう終わりです。大学生はいいなあ・・休みが長くて、もっと休みがほしい。旅がしたい。よき宿をどうもありがとうございました。 (8.25 宮城県) 何しろタダで非常に助かります。学生最後の旅行として良い思い出になります。帯広有志市民の皆さんに非常に感謝します。 (8.26 大阪市 高校生二人) 此ノ花フオク村からはるばる自転車で数千キロ、ああしんど、帯広にも三回だがあんまりいい所もないし、帰ることを思うといやにな昼眠するアア・・・・ (8.26 静岡県 二十五才二人) ありがとう帯広市民有志殿、浜松を出てから三千五百キロを走破しました。カムイ岬、宗谷岬、知床、ノサップ、明日はエリモ岬です。北海道へきて三キロほど太った様です。ヘソがだんだん見えなくなって行きます。帰ったら運動をしなくちゃ、ベストは七十二キロ、来年の夏は俺の後輩が来る予定です。頑張ってテントを残すようにしてください。 (8.26 静岡県) 今日の宿泊者、男子十五、女子二、その他犬が二名出入りする。非常に礼儀の良い客人ばかりでした。 (8.27 関西の一女性) みなさん聞いてください。生まれて始めてヒッチしました。それにここに泊まりました。なんとなく今日はスカットとした気持ちです。けれどきのうはテント内に入るだけの勇気を持つのは大変でした。いい想い出になりますね。きっと。 (8.27 日本周遊中の男より) 二日め、ここはほんとによいやどだ。明日朝、長く短い帯広のマチを出発する。このテントもあと四日で終わり、サラバ、平原ユース行く人へ、このテントの方がよっぽどいい。 (8.28) 帯広の有志者の皆さん、立派なテント有難う御座いますありがとうございます。われわれの仲間のためにも来年もこのテントを立ててください。中には酒盛りなどをする不とどきな奴もいますが・・われわれのような真面目な者もいます。人間は一人一人みな違います。早い話が奴らがいも食っても俺の尻からへが出る訳ないでしょう。 (8.29 帯広 高校生) きょうはとても風が強いのです。25、26、27と学校祭があり、きょうは代休なのです。朝から三年E組の皆さんとボーリングを楽しみました。ほいで、疲れちゃったので女の子三人で寝っころびに来ました。ズーッと前から”カニ族のテント”があることは知っていたけど始めてのぞかしていただきました。意外といい感じですね。でも誰も居ないのでサビシイなあ、夏のあいだはたくさんの皆さんが利用したんでしょうね。来年はもっとたくさんのみなさんが泊まってくれるとウレシイなあ・・・それじゃさようなら。 (8.29 神奈川県 千葉大学生) 私はヒッチハイクをしている旅の者、今日乗っけてくれた運転手さんが教えてくれたこのテントに着いたのが、十六時四十分過、中は土ぼこりでいっぱい、そくおそうじ、でも本当にうれしいこの御宿、全く私の住んでいる周辺では考えられないこの配慮、帯広の有志の方達ありがとう。北海道はもう十日目いろいろ、見て回ったけど、これは忘れようか、吾々の仲間の為に、このテントを存続させて下さい。本当にありがとう。 (8.29 長野県) 車で長野からはるばるやって来ました。なんとスバル360ccのポンコツ寸前で、でも車で走っていると自転車やヒッチの人、チョットあこがれます。またいつか、ヒッチか、自転車で北海道一周したいと思っています。その時にもこのテントがありますように・・・ (8・30 神奈川県 川崎市) また緑色でせまってみちゃう。8・28、もう1冊のノートに緑でせまっちゃって!! あのときは観光地ムードにいやけさしていたためか、あまりにもくだらないことを書いたようだ。29日には公民館で自転車を借り、十勝平野をのりまわし、十勝川でひるね。そして今日は芦別岳登山に行ってきました。やっと観光地から離れた感じ、ホッ!! では、もうきっとくることもない(あと5日ほどいるか)・・北海道、帯広の市民、特にこのテントを建てた有志の方々、ならびに自転車を貸してくれた私の納税者の方々、ありがとう。さようなら(嫌いな言葉)緑の星2つ寄りそう。離れても離れでも寄りそう。また来る日まで。 (8・31 神奈川県 横浜のK生) 今日で6日目、久しぶりに屋根の下で休む。友をつくる語り、旅の楽しさを満喫す。いつまでも設置されることを祈ります。思い出のテント小屋、また来年まで サヨウナラ <> 第二のノートより 一号テント (7・16 福岡県) 明日朝早く帯広を発って午前中にえりもの町に着かなければならないため、利用させていただきました。今日は駅近くに芝生でもあればそこでゴロ寝するつもりでしたが、斜里の「オヤジの家」に宿った時に旅行者からこの家のことを聞いてさっそくとんできました。ほんとうに助かります。しかし、このノートに記入の少ないのは残念です。(ごめんなさい、もうひとつのノートにいっぱい書いてあった)一人旅ですが、旅行の楽しみのひとつに、リュックを担いだ人ならだれでもすぐ友達になれていうことがあったのにこのノートは記入の少ないのを見ると何となく冷たいものを感じます。皆さんもっとこのノートを使いましょう。今も僕の他にリュックは3つあります。帯広の皆さんありがとうございます。 (7・19 兵庫県) 僕はこの帯広は3年ぶりです。でもやっぱりこの街は変わっていなかった。なつかしき友とも逢うこともできた。三月二十三日に故郷を離れ旅に出ました。その間何度も故郷が恋しく、もう旅なんかやめようと思った。だけどまだまだ今年いっぱいは旅を続けます。このような設備が全国にできたらと思います。二日間暮らしたこのテント、ぼくの旅にとって忘れることのできないものになりました。最後に帯広の皆様ほんとうにありがとうございました。 (7・28 兵庫県) 宿泊所がなくて困っていたので前の派出所で聞くとここにいきなさいと言われてきてみると、そこに僕らの仲間が二〜三人きていた。帯広市民有志が設けたのだと知ると土地の人々の暖かさに心を打たれました。こういう施設がどんどん増えたら我々旅行者にとって非常に助かるのですがね。(但し、旅館営業者の方には申し訳ないことになりますがね) (7・28 北海道札幌市) 現在、僕は自転車で日本一周している者ですが、我々にとっては長期間のため程どユースを利用しないのです。そのため今夜はどこに泊ろうかと、それが一番気がかりであり、四苦、八苦しているわけです。神戸をスタートして九州、本州そして北海道も一部を残して三分の二は消化して居りますが、この帯広に入って初めてこのような施設があることを知り、嬉しいより先にびっくりしたわけです。実に帯広市民有志の考案したこのような施設は偉大という他有りません。全国でもこの様に無料で泊まるところは、僕の知っている限りではないと思うのです。昨夜は本当に感謝して利用させて頂きました。本当に有難うございます。 (7・29 未熟児) 気楽さあり、乗り遅れテントの中で食い入るかな。 (7・29 滋賀県) 日高山脈(北トツタベツ岳、トツタベツ岳、七つ沼カール、エサオマントツタベル岳、札内岳、カムイエクウチカウシ岳、八ノ沢カール)を登ってきて、今日帯広に着いたわけです。エサオマントツタベル岳のアンブでは子づれ熊にあってはじめて放牧の熊を見たわけです。そして、北カールにおりる時になって、下の方からギヤーッという声が聞こえたので八ノ沢カールに行ったわけです。小生は合宿の一員として来ているわけで、それにペイペイですのでつらかったのですが、今、汽車に乗りおくれていることは幸せのいたりです。モーラという喫茶はいいですね。それに”川”というのもいいです。小生エサオマントツタベツ築きつつ岳にて登山ぐつが破れてしまったので、いらいずっと、わらじでとおしてきたわけです。顔は二週間(7・13に東京出発)あらっておらず、あか焼けしているわけです。それに破れズボン、手は真引き黒、その上悪息をはなっているのでみんながよけて通りましたよ。それにしてもひどい様装ではあります。こんな生活は合宿しか味はされませんと思いますよ。明日また十勝三又まで行ってユニ石狩岳、支湧別岳へ登ります。そして集結地の白滝の支湧別牧場に行くわけです。そこには女子の仲間もいるわけですから嬉しいです。合宿はつらかったけれどもおもしろいものです。カムイエクウ チカウシ岳をおり、ずっと上札内、中札内、大正、帯広と続いて歩いてきました。ワンゲルですから歩くことが仕事ですから、でも途中でチョンボしてトラックに乗せてもうたりしたのです。どうも日記のつもりで、このノートに書いているようで・・楽しくて仕方がないわけです。わらじで歩くなんて思ってもいませんでしたよ。アハハ・・・・のハ。(半分やけくそなんです)女の子は興味半分で見つめていくし、子供は”わらじ”といって笑うし、おばあちゃんは、昔をなつかしんでしみじみ見るし、人それぞれにうけとられたわけです。今夜はゆっくり休みます。みんなコーヒーを飲みすぎて(下界のコーヒーを飲んだので胃がおかしくなり、眠る気がなくなったのです。バイルばかりのんでいたのですからね。ねむれなくてこまっています。明朝五時に起きて出発、また帯広に来ることもあるでしょう。そのときはよろしく。広大ワンゲルバンザイ、中大ワンゲルバンザイ。日高バンザイ。遠き別れに耐えかねて、そのたかどのにのぼるかな。かなしむなかれ我友よ、旅の衣をととのえる。 (7・30) 岩手から来ました。今日はここと決めて来ました。29日福島の人にここでテントを張っていると聞いて来ました。ありがとうの一言です。地区労のみなさん、残念ながら私は非組合員なのです。あしからず。 (7・30) 山形から来ました。今日はここと別に決めてなかったんですが、途中で一緒になった人から聞いて来たんですが無料ですから・・・・。来てみるとテントはあった。でも期待してたより大きくなかった。でも無料であることだから最高です。朝は気をつけて行くつもりです。この辺で・・おやすみなさい。 (7・30 大阪と京都の大学生) おせわになりました。また来ますよ。 (7・30 千葉県) 北海道旅行も終わりに近づき重い足を引きずり、ここまでたどり着いてテントの有ることを知りました。それで休まして貰いました。疲れもとれたようです。どうもありがとう。 真黒に日焼けして、ヒゲもそらず、草に豆をこさえてここまで歩いてきた。旅人よ。その健康な体とたくましい足で明日も歩け。 (8・3 鹿児島県) 三人一緒に来て今日からいよいよ一人旅、このようなテントを道内といわず、日本全国につくるべきである。帯広のみなさんありがとう。どこかでだれかがきっとまっていてくれる・・・・・。 (8・5 熊本県) 頑張らなくちゃ、頑張らなでけんばい (8・6 沖縄県) 北海道旅行も終わりに近づき、ここ帯広でカニの家を利用させてもらいました。帯広市地区労の方々どうも有難うございました。私達旅をしているものにとって一泊の宿は非常にありがたいのもで、このカニの家が全国的にひろがるのを待っております。 (8・6 北海道室蘭市) 明日でヒッチハイク北海道一周達成 (8・6 福岡県) 北海道と日本一周ヒッチハイク、一日の予算260円〜一週間持続、今までの経費一八二〇円くらいかかったよ。みんなも頑張りましょうー では (8・8 東京都) 北海道へ来てから十二日目、層雲峡でジンギスカン料理を食べた最高だった。遠軽でジャガイモにバターをつけて食べた。これも最高だった。そしてトウモロコシも最高だった。そういうものがある北海道はもっともっと最高だ。 (8・9 愛知県) 今年で卒業、いい思い出ができた。今からビールで大祝賀会を始める予定 (8・9 大分県) 我地を離れて早、九七泊目、久々座れる畳の上、実にいい感じだ。又、行きつけの友との大祝賀会? 安らぎを覚える一時である・・・サアーテと、明日は、いずこの地で、いずこに泊るやら・・知るのは神のみであろうか。「青春の旅」と題する、この放浪生活・・・・ (8・10 長崎県) 今日、パチンコ負けた。北海道をパチンコの旅、ほとんど出ない北海道で今日一箱近く出たのに、止めておけばよかったのにとうとう負けた。明日はどこで打つのか、パチンコ流浪の旅、一匹狼、末はパチプロか・・つかれた体をここで休め明日ファイトを! (8・10 東京) 昨日の泊(根室標津)朝早く起きて野付のトドワラや行った。朝もやにモンスターの骨がひろがっているようで恐かったですョ。朝もやに立っていると首に蚊がたかって現実にもどされたことをくやんでいますョ (8・10 静岡県) カニ旅の連中からうわさを聞いていましたが非常にびっくりすると共に、とてもうれしかったです。旅に出ているとたくさんの親切心の暖かさに会います。それと共に、こわいこともたくさんです。ねごこちもすごくいいです。なぜか家に帰りたくなりました。もし僕が、逆の立場になったら旅の人に親切にしたいと思います。 (8・10) いい時来た学生、新藤辰二君、札幌をおそく出て、ここ帯広に着いた。ユースホステルをキタイして飛び込んでみたらだめだった。なむなし駅に向って重い荷物をしよってトボトボ歩いてきた時ただで泊めてくれるテントを見つけた。たたみのにおい、星の見えない屋根、ついでに明日はNHK、TVにて出てお金をもらえることになった。ウレシイー。ツイテルー、全国にみなさん、帯広にはここがありますよ。 (8・12 東京都 女性) 夜はやっぱり一人旅がいい。それに気に入ったところでぼんやりと景色さながめたり・・そんな旅がいいなあ・・以下手紙に続く。うけ取った人間ははりつけて下さい。 (8・15 奈良県) 帯広着、友人と二人旅、明日帯広を発つ、奈良旅行にきたときによって下さい。 (8・15 東京都) カメラかついで東京よりやって来ました。空気の臭いを始めて知りました。本当に良い臭いです。東京へもって帰れたらと思い毎日毎日深呼吸しています。これからまだまだ長旅が続きます。本当に良いことがある様に思えてなりません。北海道を知る者に・・・・肩にくい込むリユックとカメラバック、重さも一時の素晴らしい風景に出合うと、そして素晴らしい人情を知るとスーッと抜けて行くのが分ります。北海道らしさ・・・・・ (8・15 東京都) どういうわけか雨なのです。道に穴があった。入りたくなったので入った。でも途中さびしくなったのでひきかえした。だがもういっぺん考えなおして入ることにした。今度は絶対にひきかえさずに・・ (8・15 大阪府) 大阪の四条畷からやって来た。ワラジとカタナをさしてやってきた。世間でさわがれているあの有名な前田五郎の子供です。へへ・・それは真赤なウソ、俺は山おくの一軒家に住む山男だす。あすはエリモに行って、下って下って東北方面をヒッチで廻って大阪へ帰るつもりです。 (8・15 沖縄県 琉球大学生) 沖縄を出て八十七日目、オンボロリックにつきはぎだらけのシユラクを肩に流れついた先は、オビヒロステーションホテル別館一号室、何故か居心地が良いので連泊することにした。ここの連中と盆踊りに出て賞品はもらうし、最高だった。俺は何の為に歩いているのだろう。家に帰りたい。でも又歩きます。何かを求めて (8・17 千葉県) 二日程泊めてもらいました。ほんまに金欠者には有難い小屋でんな。来年もきたら泊めてもらいますよってお願いします。 (8・17 東京) このような所に泊ろうとは思いもよりませんでした。今夜だけの利用者です。明日はエリモ岬に向います。北海道の思い出の一つになるでしょう。 (8・20 静岡県) 駅に泊ろうとおもったけど、こんな所があるとは・・もう一泊したいけど残念ながら日数がない。またここに泊ることができる様に (8・20 静岡県) 昨夜は一番楽しかった。一八才の楽しい一生の想い出になりそうで・・・ (8・21 大阪府 関西学院大学生) 何日だったか忘れたけれど一週間程いることは確かな様だ。ここにくる前、釧路のプレハブに三日間泊ったが、帯広のテントの様な雰囲気はなかった。とても楽しかった。おまけに結婚式まで挙げさせてもらってこれ以上云うことなし。 (8・22 千葉県) 一週間程住みついたこのテントと別れるのは非常につらい。時間がないのでこのくらいでさようなら (8・22 東京都) もっといたいけど、学校が始まる。楽しいテントだった。札幌へ行く。 (8・23 福島県) 毎年耳にする帯広のテント村。私も今季仲間入りさせていただきました。二度目の北海道、数多い思い出の中で強く心に焼付いて、これからの人生に大きな力となってくれることを確信しています。帯広市民の皆様どうも有難うございました。 (8・22 岡山県) お世話になりました。旅行中二回目のたたみの上での睡眠でした。また来たいと思います。 (8・22 広島県) 福山を出て十日目余り、こん回始めてたたみの上の睡眠です。御世話になりました。 (8・23) 北海道に入って三晩目、始めてこのように屋根のある所にとまることができました。うれしいです。でも昨晩までは、ビール飲み放題の家でごろごろしてたもので・・ (東京からの旅行者より) 釧路プレハブホテルをあとにして帯広の町についてしまったのだ。ねる所がなく、とほうにくれていたら遠くに見えるわびしいテントの灯。うわさに聞いた帯広のテント村、うれしさのあまりかけだしてしまった。入ってびっくり満員御礼・・・ イヤダネー貧乏人は・・ (8・25 兵庫県 関西学院大生) 君のもつ空の色。海の色、原野の色、いつまでも失わないでほしい。君がその美しさを失わない限りボクはいくたびもおとずれるだろう。でも君が美しさをなくしたとしてもボクはおとずれるかもしれない。何故って、ボクは君の美しさを知ってしまったもの。本当の美しさを! (8・25 東京都 聖心女子大学生) 友達二人と0、二十分帯広の駅についた。次の汽車が五、四四分に出るので、ではそれまで待合室でゆっくりマンガでも読みましょうかと思ったが甘かった。帯広の駅は夜になるとカギをかけてしまうのです。絶対駅にとまれると信じていたのでシュラフの用意も何もしてこなかったけれど、まあしかたないということで駅の前にすわりこもうとしているところ、我々美女三人にひきつけられるようにやってきたおまわりさん(これがカッコイイ)にここを教えられてもらいました。来てみると、タタミいっぱいに人がゴロゴロところがっていて、それがまたみごとに全部男の人で我々三人が間にすわれるくらいでした。デモ、テントの中なのでとても暖かくて、ものすごく感激しております。私はこんなにたくさん寝ている人を見たのははじめてです。(詰まり自分だけが起きていてまわりが皆寝ているということ)それにしてもアチコチでガーガー、スースーとわりにうるさい。日本には鼻の悪い人が多いだなあとつくづく思いました。・・ちょっとしたハプニング、外ではばかに犬がうるさいと思っていたら、四ひきもゾロゾロテントの中に入ってきてしまい、ワンワンさわいだのであちこちでバタバタと人が起きてしまった。しばらくして犬どもは行ってしまいましたが、テレッとした私の目はこのさわぎですごくサエた感じ、本当におもしろいテントです。又、しつこく言うけど、このテントあって、本当によかった。帯広市民の皆様ありがとうございます。だいぶ長く書きすぎたので、このへんでごきげんよう。さようなら。 (8・25 千葉県 聖心女子大学生) 上記の賢い人(順子)と同伴者、どういうわけか彼女と一緒に旅をするとどぢることが多い。この前、横浜から渋谷行きの乗ったつもりが、静岡行き・・・・あわてて?気がついて降りたのはこれ又、何んと御殿場だったのでえす。この度の旅行も彼女と一緒というので愛する父母は、又ドジッて沖縄なぞに行くのではと御心配、旭川、川湯を回っての旅、今日までは何とか無事にきたのだけど、又、又やっちゃいました。だけど、帯広市民の皆様のおかげで、駅はしめだされたものの、温かいテントに落ち着くことができました。それでは皆様、私たちのこれから先の旅は、ドジなしにスマートに行ける様に御祈り下さいませ。 (8・25 東京 聖心女子大学生) 以上の二人と一緒に来た三番目の子、二人とのはじめての旅なので、今までウワサに聞いていたけどマサカと思ったがこれが本当、これから東京に無事に着くまで普通の人の私は心配のあまりどうなるか。新聞に我々の黒ワクの美しい写真が出なければ、どうにか帰られたと思ってけっこうです。 (8・26 岩手県 岩手大学生) ワン公と共に同じテントに寝た。あまりいい気持ちとはいえず、定員オーバー気味でよく寝られず。これはまあ仕方のない事、来年も又このテントを継続してくれ、希望としてはあと一張程増してくれ!実習がなかったら来年もくるからよろしく (8・26 東京都 早稲田大学生) きのう、この館でおせわになりました。こしがいたくなりました。ザックをしようのがつらいです。きようはくしろにいきます。かんじをあまりしません。教養がないのですねはずかしいです。 (8・26 東京都 早稲田大学生) 「なべの会」所属、なべの会とは、早稲田の精鋭がみな集り、野草の研究と試食に明けくれているというクラブです。これから九月四日〜十月まで秋田の田沢湖で合宿がありますので興味のある方はどうぞ・・・また十一月二日より早稲田祭が本稿キャンパスで開かれますので東京近辺の方、ひまならどうぞ、昨日は十勝川温泉にとまりたいと思ったが、温泉だけにたっぷりつかり、ここにやっかいになった次第、おかげでゆっくりねむられたわけです。今日は釧路へ行きます。 (8・26 神奈川県) 東雲湖は童話の世界、この湖をみた人はきっと物の考え方や見方が変る人だと信じる。朝十一時、誰もいないこのテント、三十分位休ませて頂いた。帯広の町は何か人の心に暖かさを与えれくれる様な所、もっと地方の人と話すチャンスがほしいなあ、又、十月に来たい。来るよ、ありがとう。ありがとう。 (8・26 東京都 東京大学生) おびひろの土曜の午後は人でいっぱい。今日の我々の行動は、糠平Y・Hの温泉にたっぷりつかってヒッチハイク、運良く一台の木材会社のトラックに乗り込む。時速ニ十キロのペースで然別湖へ。予想に反してたいしたことない。又、ヒッチなのです。我々は御金が無いのです。ですからこのテントに御世話になるのです。評判通りタタミあり、御涙ちょうだい、これから二人のツワモノはエリモへと向うのです。このようなタタミ敷テント多くほしいものです。帯広の地区労の皆様ありがとう。我々も、はては労働者になるのでしょう、深い心で暖かくつつんでくれるこの原点でやさしく人生も終わりたいものです。ありがとうございます。 (8・26 東京都 東京大学生) 帯広のテントのうわさ聞いて小生飛んで来たが、この様な親切な土地を見出し、何か?心も、正しく、美しくの精神を思い出した気がします。おお素晴らしき、帯広地区労の皆さんありがとう。帯広市民の皆さんありがとう。先生ありがとう。小生も今日は相棒と二人でエリモまで行こうと思っています。このテントも、小生達、お陽さまの高い所から入ったので人通りも多く、ものめずらしそうにそしてあこがれの顔をもって小生の顔を見るのです。ああそんなに見つめないで・・・はずかしい!! ではこの文を読んだ人の健康と美を祝し、サヨウナラ。 (8・26 兵庫県 甲南大学生) 久しぶりにタタミの上にねた。それからすしをたらふくくえた。ヒッチをやってようやく運がよくなった。今日は然別湖に行く予定だったが、車が少なくだめだった。明日は必ず然別湖をみて札幌に行くつもりだ。おれはやるよ。やまちゃん(自分の姓)がんばらなくちゃ・・・ (8・27 兵庫県 山手短大生) 初めてのヒッチハイクとテントの寝とまりどういうわけかここへ来てしまっただけど・・・旅の本当の楽しみを味わえたわョ、昨日の味をしめて、今日もヒッチで襟裳岬へ行く予定帯広のみんさん、ありがとう。 (8・27 神奈川県) 家を出た時は一人、今は二人、彼もまた一人であった。一人と一人がくっつけば、すなわち二人。今日はエリモへ行く予定であったが車が止まらなくて行けず残念、明日はどこえ行くやらわからない。北海道は広い。大きい。広いのは海と空だけかとおもったら、認識をあらたにした。同じヒッチの諸君ガンバロウ (8・27 神奈川県) 北海道に来てもう一週間、美幌から摩周を回って帯広に着いたが泊るところがない。うわさに聞いている大テントをさがした。その中はいもむしばかりでおもしろい人ばかりみんなガンバロー (8・27 愛媛県) 淋しくて旅に出た。何も信じるものはいないので、雨が降る時涙を流します。涙をみせたくないから・・・もう帰らなければならない自分。何かがほしいです。あたたかく自分をつつんでくれる「愛」、俺は甘えている。しかしみんな何故「旅」に出る「そこに山がある」から・・でも・・やっぱり理屈抜きでよいのか・・女なんて北海道にもいるヨネ、なにも今治のM・Tちゃんだけじゃないよ。もう忘れます。だって・・・・・・友達、人間だれでも・・・・きのう俺をみてほほえんだ娘、一緒に自転車に乗った女高生、心の底から歌った友よ。同じ悩みをもったアイツ、想い出してくれ、ふと手を休めたとき、その時俺がいたことを・・・・アサー 全国的にどこもアサー、しかしすごい風、最大時間風速80m/sでないかと思うぐらい。こわれるー。このテントがー、我等のすみかが・・・・・別荘が・・ああ・・、神様我等を見すてたもうな。ホンジャ、サイナラ (8・29 帯広市 女子高校生) 今日は学校の代休、朝からボーリングに出かけて眠くなったのでここで寝させていただきます。今はダーレもいないけど、今までたくさんの人が利用してくれてうれしいですね でも要望、テントをもう一つはってもいいように思えます。あと三日でこのテントもなくなるなんて、人がいないということは淋しいです。 (8・29 東京都) 残すところ三日で北海道旅行を終るわけだが本当に有意義で楽しい旅行であった。北海道は公害もなく素晴らしい街だ。特に帯広は旅行者のためのテントを設ける等親切な街である。大変良い思い出になることであろう。旅行者の一人として声を大にして心から叫びたい。帯広の皆様本当にどうもありがとうございました。又きますが、その時も宜しくお願い致します。 (8・30 東京都 早稲田大学生) 二十八日にも泊めて貰いました。恰好を気にせずに、気楽に泊れて、いろいろな人と話ができて、無料、こんな良い所はないですよ、泊って非常に良かったですよ。三日には北海道を離れます。 (8・30 東京都 東京経済大学生) ぬかびらからしかりべつにゆき、またぬかびらにもどっておびひろにくる。ねむろまでゆきたいが、まっすぐいってもまともにとまれそうにもない、ゆえにえきでよおあかすつもりだったが、このテントのことをきいてここにくる。おびひろのかたたちにかんしゃします。にんげんをしんじず、とかいをしんじないぼくですが、それゆえにたびのとちゅうでひとのまごころにふれ、こころのそこからはなしあえるときひじょうにうれしい。あるいはにんげんをしんじたいとおもってたびをしているのかもしれない。しかしとかいにもどるとしつぼうするのです。こころのそこから”にんげんばんざい”といえるひのくることをぬめみ、そのひのためにどりょくしたいとおもっているぼくです。 (大阪市在住の一学生) 旅はいつも自分の心との闘いである。行きあたりばったり無計画旅行で自分に勝つように努力している。宿もきめないから当然カニ族のスタイルになる。今の世の中、カニ族はつまはじきにされる。でも旅の本当の姿はカニ族スタイルだと思う。旅に出る前に、綿密な計画をたてて出ることは人間だれでも出来ることで、これは旅ではなくて旅行ではないか、こんなことは社会人になってからでも可能だ。せめて学生時代は俺の様な旅をしてほしいと若人に対えたい。それは無計画だから失敗もあるが、旅を終えて帰ってきたときの味わいが並みの旅行と数倍ちがいます。こんな心で旅を続けているカニ族たちの心をくんで、このテントをたててくれた帯広の皆様には感謝する次第です。でも来年からもっと広いのを建ててくださる様に御願いします。9.4には大阪に帰りますが、この町の良い思い出として残りそうです。 <> 第三のノートより <二号テント> (8・3 とく名の人) 昨年に続いて本年も利用させて頂きます。一宿一飯の恩義、一生忘れません。こちらは多少くさかったようだが、無料のこと何もいいません。十五人程度寝ていましたが、記名した人はほんのわずか、となりのテントもおなじ位いたようです。有志のあたたかい心に感謝しつつエリモに向う。 (8・6 奈良県) 昨日より連泊、一人旅立して半年余り、その間北海道へ二度来、そしてこの夏本州に長い梅雨が始まったころに再度訪れる。この広い大地に足を踏み出したとたん、再び来ることができた喜びに身悶えすら覚えた。それから五ヶ月、未だ来ぬ短い夏故に寒い、あまりにも寒い日と、そして輝りつける陽と酷暑に悩まされながらこうして帯広にたどりつくことができた。二千キロ、思えば長く、そして苦しい道のりであった。疲れの蓄積した体に休養を与えてくれたこの小さなみすぼらしい、しかし暖かい心のしみこんだテント、「アリガトウ」それ以外の言葉では、この感謝の意は通うじまい。長い旅の中で心を休め、寂しさを慰めてくれるものそれは人の心の暖かさであるまいか、同じ旅人よりも尚強く心に残って止まぬ、その土地、土地の人、だからこそその寂しさにこうして耐えてこられたのであるまいか。旅人よ、君達は何故この北の土地をさまよい続けるのか、果てしない寂莫の大地に沈む日を追うこともなく、日に焼け、数知れぬ闘いに疲れ果てたその顔、その体、緑吹く風にさらしたそれだけで又歩み続ける。旅人よ君達は何を求めるか・・・しかし分らない。ただ陽の燃ゆる限り・・・・最後に今夜もお世話になります。 (8・7 北海道 男女二人) 僕達は恋人同し、での旅行、帯広にこんなテントがあるなんて・・とってもうれしかったな・・ (8・7 兵庫県 女性) 美女三人、ブス三人の女グループ、もちろん私は美女、ブスの三名とは確か、このあと釧路へ行き、尾岱沼へ行くのです。今日駅で寝るつもりがこんないいところがあって・・・ (8・7 東京 早稲田大学生) 東京を出てから初めてのタタミ、ウレシカッタ! 帯広市バンザイ、来年もまた来るよ・・・・ (8・8 熊本県) ここえきたのは二度目、いたく気に入ったのでやって来た。こういう所が他の所にもあると非常にいいと思うのだが。 (8・8 北海道) ここえ来たのはやっぱり二度目、たたみの上はいいものだ。帯広はいいね。またこようね。 (8・8 京都市 立命館大学生) 北海道、非常に気に入った。来年必ず来ます。色白の美人の多いのが何よりよいです。自然破壊が着々と進んでいるのは非常な失望原因となり、北海道だけはと、かすかな期待をもっていたものを、みじめにうちくだいてくれたのでありした。環境庁長官殿この非常事態にどうしてたち上がらないのですか。 (8・8 神奈川県) 恒例のW・Uの合宿も終わり、これから好きな野郎ともに、日高に入ります。振内から幌尻岳からカムエクウテカウシ山を通り、又帯広に出てくるつもりです。やはりわれわれワンダルは山の中で生きることが気分よ そうであります。北海道は旅行者が多い。暑寒別、大雪に登った際は人の少ない方でした。ブヨ、カ、アブに悩まされながらも、高山植物が風にそよぐ様をみては救われた気持ちもしました。二十四才にもなってワンゲルの重いザックをもつなんて考えますがやはり、なにかしたいという気持ちにかられると身体中に新しい力が加わってくるものです。これから一週間、山に入ります。美しく、偉大なカールが見られることを期待して出かけます。タタミに寝られて、シアワセでした。 (8・9 鹿児島県) 今まで主要な駅を回ったけど、こんな親切な駅始めて、感謝、感激、帯広駅員のみなさんありごとうございます。この恩一生忘れません。また泊めてもらいます。ほんとにありがとう。 (8・9 大阪府) 今日で十日目、油の乗りきった感じでーす 前記の彼と昨日知り合い、今日は然別湖、糠平湖見物を計十台のヒッチ(一台はダンプあとは全部高級車ダゾ)おまけに帯広ではこんなに歓待! あとメシがでれば国鉄に足を向けて寝ないんだがなあ! (8・9 東京都) まずは御礼から、本当に本当にありがとう。私達が雨風にあたって風邪をひいてはいけないというあたたかい心、ああなぜか涙が出てきて今日はネムレない。帯広の町、親切の町、美人の町、カツドン二五〇円チョット高い。パチンコはチ〜ンジャラジャラ、チューリップがパッー、三十分で赤ランプ、今日はエリモを回ってここに着きました。広尾では人をかきわけかきわけ座席にすわったのですが・・女の子があとで入ってきて撲のそばでうつろな目で僕を見るのです。席、かわってあげようとおもいつつ、あまりキレイだったもんだから口をかけることさえしなかった。ああ撲は純情だ。 (8・9 山形県) 道を教えてくれた函館の女、甘い声とかわいい顔した洞爺観光船のガイドガール、海に帽子を落した髪の長いエリモ岬のあの女、ぼくのあの娘によく似た広尾からのすばらしくかわいい娘、愛されたいな帯広の女 (8・9 愛知県) 帯広の市民有志のみなさん、一宿無飯の思義で胸を熱くし、感謝感激いたしております。わてらは愛知県は豊田、車のマチからはるばる当地にワラジをぬぎにまいりました。今日で十五日目、明日は、帯広をあとに一路家路につこうといたしております。北海道の自然よ永遠なれ (8・11 新潟県) 北海道入十八日目、本日晴、釧路濃霧濃しヒッチハイカー万才。すべての人々は友達、廻りの人はみんな友達、今何時・・・もっとこういうテントを設置してくれると有難い。 (8・11 滋賀県) 家を出発して早や二十六日目である。今まで泊った所においてこのようなテントはなかった。ただあったのは層雲峡で百円であっただけで無料はここだけ。 (8・12 愛知県 23才) この世に生まれて始めて一人旅を計画実行中、それも行き当りばったりの気楽な旅、けっこう楽しいのもである。旅行開始三日目旅館で朝食時テレビのニュースで帯広の無料テントを知り、さっそく使用させて貰う。いかに少ないお金で旅をエンジョイするかが問題の我々学生にとってこのテントはまさに神の助けの様に思えてならない。このようなテントを設けて下さった関係者に深く感謝する。明日は五時五十分発根室行に乗る予定。 (8・13 愛媛県) 昨晩に続いて御世話になります。あまりにも居心地が良いので動きたくなくなりました 直に感謝の念に耐えません。 (8・13 東京 成ケイ大学生) 今日四時に帯広に着きました。友達にこのテントのあることを聞いてやってきました。ちょっとむし暑いですが無料でこれだけの施設には入れないので感謝しています。三日東京からやってきましたが明日から四人は別行動をとることになり団体生活は最後の夜です (8・14 神奈川県 明治大学生) 五日に上野を出て今日で十日目、旅はヒッチ、ねぶくろ→ガッツ、昨晩は静内駅で牧草(つんであった)の上でねる。ここ同様最高! たたみの上でねるなんて、コンクリにねてきた僕、今晩ねむれるかな・・、ほんとにすばらしいところありがとう。 (8・14 大分県) 今日一日かけて日勝峠を下って帯広にいたる。昨日は前の彼同様、干草の上で寝る。今日はコンクリの上かとおもったが、非常に助かっている。全ての駅にこうしてくれると助かる。Y・Hを使っての旅行らしい旅行をしている人々のためにも。 (8・14 北海道) 年後二時糠平を自転車で出発、宿なしには本当に嬉しいね。 (8・14 ドン太) 自分でいうのは変だが、おそらく自分がこのテントを使う者の中で一番近くに居住する者だろうと思う。俺の家は帯広から四十キロ、明日はお家で寝れるだろう。この設備、吾々家からみると少々おちるが、昨日、そして去年の旅行で見た宿泊施設では一級品、感謝します。 (8・14 新潟県、東北、北海道一周旅行四名) 午後六時半、帯広に着く、駅前をうろうろしてやっとこのテントを発見して一安心・・・・車を止めて夕食にありつく、そして銭湯へ・・さっぱりしてテントに戻る。あすの朝まで充分休んで、次の目的地阿寒へ、 (8・14 東京都) 昨日までの優雅な旅(ジンギスカンとビール)から一変して今日からいつもの貧乏旅行が始まりである。家をでて三日目にやっと自分のペースをねかみかけた思いがする。ヒッチと駅の宿泊など現代若者にとってすばらしい行動はないと思う。そもそも今度の宿も釧路での誘いに乗ってきたのだ。なにはともあれ無料であることはすばらしいではありませんか。我家よりいい、立派なものです。 (8・15 東京都) テレビ(スタジオ102)を見て寄ってみました。テレビで見るとよく見えます。 (8・15 東京都) 帯広の無料キャンプを汽車の中で聞いたのできてみた。あまり居心地が良かったので二日泊る。 (8・15 静岡県) 汽車の中で知り合った帯広の女に教えてもらった。俺うれしい。畳、これうそかまことか。 (8・15 東京都 無職) 帯広の印象、札幌に次ぐ上品な町だが少し東京づくり面が多い。市民感情としては一見温床、そして革新的だが(東京にようにサクバクとしていないが、一見アカヌケしている)内面はわからない。北海道の西欧大陸的な面をやっとここに来て見つけたという感じたがやはり日本人であるゆえに日本的情緒は消え失せないというのは当然か。 (8・15 福岡県 20才) 公害の町に住んでいるせいか非常に憧れをもって北海道入り、素晴らしいの一言につきると言いたいところだ。少々期待はずれの面もチラリ。 (8・15 東京都 20才) 北海道旅行最後の宿をここで過した訳であるが、何んと言うか筆絶につくしがたいというフィーリングである。この旅行して、本当に人間の暖かい心にふれた感じである。来年もまた来たい。その時またよろしく。 (8・15 大阪府 都島工業高校生) 北海道サイクリング一周もそろそろ波に乗って来たので終わりになりそうで、後は、エリモ岬から函館え向うだけ、もう御金の方もなくなって来たのでこのテントに感謝しています。 (8・17 広島県 19才) 人のなさけにすがって旅を続けるしがない者でござんす。家を出てからもう三八日、しかし札幌であの娘がまっているからもう一週間位いるつもりデス。 (8・17 福島県 19才) 今日で北海道に入って十一日目、もう疲れた。金もない。今日は無料である。たすかるもう帰らなくてはいけない。しかしまたくる。 (8・17 東京都 20才) 畳がひてある。ウレシイ・・・・帯広市は親切ですね。 (8・17 大阪市 20才) 帯広ステーションホテル第二号別館バンザイ、無料バンザイ、来年三月東映より新人として芸名、間正でデビューします。そのときよろしく (8・17 愛知県 20才) 帯広に来て、このテントの存在がいかに我々の心をいやしてくれたか、善人の帯広市民バンザイ。 (8・18 福岡県 自転車の男の子) 来年の成人式までにはまた逢うように帰りたいと思っているだけれど、なにせ両手の黒くなるオープンカーなもんで・・・でも若者です真剣に日本一周を完うしてみせます。 (8・18 京都府) ユースでもとびこみをつげなくことわられ、どうして今晩の夜つゆをしのぐかと思っていたところこのテントあり、ホンマニ、オオキニ! (8・18 埼玉県 法政大学生) 駅(帯広)はよいよい帰りはこわい、もうすぐ帰る予定ですけど、あまりにも気楽に廻りすぎたので帰りはかなり汽車ののらなければならないので帰るのがいやになった。この駅についてここにいる現在、帰るのがいやになってしまったのだ。 (8・18 宮崎市 熊本大学生) もう少し広いと思っていた。でもこう施設は、長旅の無銭旅行者にはうれしいものですね。 (8・19 兵庫県 神戸大学生) あるおばさんに聞いてやってきた。なかなかいい施設である。しかし、わずかの人しか利用できないのが欠点かもしれない。夜遅く着く人は泊まれない。しかしなんといってもありがたいことである。 (8・20 茨城県 茨城高等生) 学校の友達が、ニ週間ほどまえに、北海道を旅行したので、その報告を聞いたときに、ここ(帯広)にこれが(テント)あることが、わかった。それではるばるやってきた訳よ。札幌は、ビールの宣伝ばかりやっていて、どこがどこだかさっぱりわからない。いつも道に迷っていたよ。オートバイの皆さん、サッポロは一方通行や、その他いろいろあって道に迷いやすいですよ。それにくらべてこの帯広の素晴らしさ、オビヒロ万才、ちょっと悪乗りかな、俺は川崎90ccで道路のすみをみじめたらしく走っていますから、もし合ったら声をかけて下さい。 (8・20 福岡県 18才) 学生時代の最後の夏休みを思い出に残すために北海道へやって来た。道内に入ってからはずっとヒッチハイクだ。あ〜周遊券がもったいない。ヒッチの味を覚えるとやめられない。止まらない。ここの場所を知ったのもヒッチした車のおっさんから教えて貰った。それから、今から知床へ行く人で宿のない人はウトロのバス停に二台だけ宿泊用のバスが置いてあるよ、寝ごこち万点。ただし料金は二五〇円だけど黙って乗っているとわからな。 (8・20 埼玉県 17才) 朝七時四十分にこのテントにありつく、今日はゆっくりほねやすみだよ、明日からまたバッチリやるもんね。テント寝心地マンテン!いいですね。 (8・20 埼玉県) 九日、東京を出発して北海道へ入って来た。稚内まで行き利尻へ渡る。さいはての島と言う様な感じはせず人の多いのには閉口する。利尻岳の山頂へ登ったが北海道の山々の中ではまだ自然の多く残っている方であろう。ポン山からのながめは天下一の感がある。天人峡、湧駒別より旭岳、関害岳、北鎮岳、黒岳と登ったが、大雪ほど北海道らしい所もない。高山植物のむれ、ハイマツの緑、心の安らぎをおぼえさせる雪渓、この日本人に与えられた宝物をいつまでも大切にしたいものである。聞くところによると三日前環境庁の調査があったそうだが、彼等はこのすばらしい自然を目の前にしても何も感じないらしい。これはおそるべきことである。こういう○○○○○に日本が動かされていると思うと腹が立つのである。又、開発という名の下に、自然ハイカを最も行っている北海道開発庁は以前厚生省との約束で大雪に道路を通すことをゆるされていると言ってお花畑の中に黒いアスファルトを引こうとしているが、この世論の高まっている時にどうして反動的な行動に出るのか。役人どうしの約束とは何事か、国民あっての政府であり、その国民の願いである自然保護の意志を無視してよいものか、開発庁の人間は、頭の切りかえのきかない、まぬけなやつしかいないのだ。標茶の問題もしかり、日本列島改造論このようなひもだめである。公害は東京だけでたくさんだ。結局は、公害の秘密をうすくして日本全土に広げ様と言っているのと同じである。北海道、若者は皆このひびきにあこがれをいだきます。その言葉のウラにある広々とした自然があるからです。もしこのまま進めば、北海道という言葉を耳にしても何の気持も浮かばないでしょう。 (8・21 新潟一人旅) 帯広市民の方の厚い温情にあずかり有難う御座います。旅の思い出としてこのテント小屋を心に止めて置きます。 (8・22 さかもり大会参加者ひとり) たいへん楽しかった。さっきまで知らない人たちといっしょに“しょうちゅう”をのんで、みんな歌をうたってさわぎにさわいだ。みんないいやつらだ。よっぱらって外に出て第一テントにねているやろうどもをおどろかし、市内をマラソンした。わっしょいわっしょいとさけびながら・・・しかしである。そのうちに、そこらのおまわりさんがたくさん出てきて「静かにして下さい」一寸とさわぎすぎた感もあるかな。朝になると一個のメロンをみんなでわけてくう。もうおれたちは仲間だ強烈な連帯感でむすばれている。この思い出は旅行中でも最も印象に残るできごととしてオレたちの心の中にきざみこまれている。今オレはたったひとりでこのテントにいるが、こどく感は感じられない。オレの仲間は出て行ったがみんなどこかにいる。目的地を目指している、そんな奴等のの心の中は、オレと同じものが流れている。オレたちの仲間万才、帯広第二テント万才、来年もきっとくるぞ。 「注」この参加者は、石川県一、新潟県五、東京都四、愛知県一、広島県一、兵庫県一、京都市一、三重県三の計一七名である。この結果、帯広駅より市に対して申し入れあり、市側もこの状態が続くならば予定期間内でも撤去せざるを得ないことを表明し、テント内に注意掲示を行った。 (8・22 東京都 19才) まったくいいものができたものである。来年はもっと多くの俗にいうカニ族のテントができることを期待する。帯広を中心に全道、全国、全世界に広がってほしい。それが我々のようなカニ族の願いである。しかし我々にも義務があるのではないだろうか。俺は昨晩第二テントを利用した者に抗議する。そして反省を求める。自由は責任と義務の中にあるのだ。帯広の青少年課長殿、おわび致します。 (8・22 東京都) 小樽のY・Hで帯広にヨイものがあると聞いてやってきた。なるほど、金のない若者の宿にピッタリ、タダというのがいいね。オマケに。帯広はいいまちだな。きれいだし、活気があるし、それになんといっても女の子かわい。どういうわけ。 (8・23 新潟県) 北海道に上陸して、八日間、夜行、野宿を続け、久し振りの畳、うれしかった。暖かかった。NHK・TVで帯広のテントの紹介を見、はるばる泊りに来た次第、昨晩、同志が騒ぎ市民に迷惑をかけた様だけど、どうか休みが終るまで閉めないでー 来年も仲間のため御願い致します。 (8・23 福井県) 今日で旅行を始めて八日目、今まで半分がY・Hに宿泊した。丁度金がなくなってきた時だけに、このようなカニの家があることは良いことで大変助かります。帯広市民の人に感謝します。 (8・23 滋賀県) 私たちは、小樽にて船から車を一路北海道の土に乗せてトウヤ湖、昭和新山、支笏湖、苫小牧泊、エリモ岬、帯広と宿泊します。駅近くの人にたずねてここを知り、なんと感謝に絶えない喜びと、又うれしさを与えてくれた見知らぬ土地でのこの場合、涙にもあらわせません。帯広の午前は一四キロオーバーのスピード違反をした日であり、早く宿をと思いつつ車を走らせ・・・こんな処に、こんな設備があることを早く知っていれば違反もならずにと・・でも、この先長い旅、私達に一夜を与えてくれたこのテント、心を暖かく、晴々とさせてくれました。明日摩周湖に、あさっては旭川、稚内と私はいつまでもここを忘れないでしょう。 (8.23 岡山県 20才) 帯広市民の皆様、大変ありがとうございました。昨日は駅前のコンクリートに寝るはめとなりそうだったのを、このテントにとめていただきありがとさん。岡山じゃけん、今ごろすずしくなりかけだけど、北海道はもうさむくなるネ・・・今日は昨日と同じく晴れたので、たいへんよかった。然別湖へ行ったけど、阿寒湖よりよかった。二十五日ころ北海道を出るんじゃけど、やっぱり来てよかっただべ 合掌 (8.24 京都府 舞鶴高校生) 帯広市民の皆様に絶大なる感謝の意を表したい。そしてNHKのせいか、はみ出す位大勢の訪問者がいる。一人旅すると、人の恋しさがよく判る様な気がする。一人であるから体は自由、そういう中で誰かとほんの出合い、そんな物がその場限りのものであっても連帯感の切れ端につかまった気がする。我々が人を捨て、世を捨てるのは何も虚栄心ばかりではないであろう。また本当の一人旅の良さは、自分の心がそのまま自分にはね返ってくる事にあると思う。烏合の衆と化して、いつの間にか自分の思わぬ方向へ行ってしまう危険性は自分一人になった時になって始めて判るものだ。だから我々はいつかこのテントを見なくなる日が来るであろう。何故なら我々は試練に弱く、甘言に忠実だから (8.24 東京都) 大雪は良かった。あのスケールの大きな展望、高山植物すばらしかった。網走海岸もいい。人のいないのがいい。海のきれいなのがいい、とにかく野宿しながら一人旅さびしいけどおもしろい。このようなテントがあちこちにあると本当に本当に助かります。いつまでもつづけてもらいたい。 (8.25 兵庫県 23才) 帯広有志の皆さん有難う。旅人をおもう心が身にしみてわかります。帯広の全市民の良さが察せられる。皆さんの健康を祈る。 (8.25 大阪府 18才 14才の姉妹) 夕べは十時過ぎに帯広についてテントが満員だったけど二人なんとか入れてもらって今起きたところです。朝は大変冷えこんだので寝袋の中でも寒いくらいだった。このテントがなかったら、みじめな思いをしただろう。感謝します。だけど駅前に寝ている人もいます。もっともっとふやして欲しいと思います。今日は五、四四発の広尾行きにのって、のんびりやるつもりです。日高の馬を見て、新冠、静内あたりまで、のんびりやるつもりです。では気をつけて行ってきます。グーグーといびきをかいている人、汽車に遅れない様に・・・ (8.27 東京都 20才) 十一日ぶりにこのテントに帰ってきた。ずっと知床半島、ラウス側にいた。国後をながめながら・・・この気分は最高です。アイドマリから海岸沿いに歩いて知床岬まで十二〜三時間で行けます。観光船では味わえないよさがあります。明日から日高の山に行き、九月一日頃にはこのテントに戻ります。 (8.27 不明) 小樽から来ました。疲れた体に天井の高いテントとタタミ床、そしてコーコーと輝く電灯は実に有難い。帯広市民有志という名の方に非常に感謝します。ところが何か変だなあーって感じませんか。キャンパーの皆さん新宿のフォークゲリラは果たして、新宿地下広場以外でフォークゲリラたり得たか? という問題が残るのであります。このテントもちょっと冷たくながめれば、駅のベンチや芝生にゴロゴロしていた都会のゴミを、ちょこっとそのすみにはきやつただけの事ではないでしょうか。そんなふうに自然発生的な僕等のエネルギーが秩序というものに、あるいは体制というものに包括されて行く過程を感ぜざるを得ないのです。そんな、ありがたい、うれしい気持ちと不可解といりまじる中で、何も方策はうかんでこないが、ただカニどもの数が一層増し、このテントがパンクして解体して行くようであれば、一筋の光明あり、と言えるのではないかと思うのです。帯広市民有志という名の方、もう1度、有難う御座いました。 (8.28 神奈川県) 北部北海道でノンビリすごしてきた俺には層雲峡とか阿寒湖、然別湖、そして摩周湖、尾岱沼は大変いかんのだ。あすはこの道東を逃げ出すぞ・・・・といってもまだこの帯広にはいるのである。うはさによると帯広にはサイクリングコースがあるという。そこで自転車で原野をふっとばしてさらば・・・俺には観光地はもういいのだ。バスガイドとか、温泉とか、遊覧船とか、より俺が望んでいるのは、その土地に生きていく人々であり、大自然に他ならぬ。ダロベツの原野、根釧の原野、そしてこのようなテントがあればそれ以上必要ない。このようなテントが大自然にポツンとあることを希望する。そしてそれ以上の観光開発はないということを・・・・最後になったが帯広市民有志の方々に大いなる感謝の気持ちをしめすとともほ、これが俺の青春の思い出となるようにこのノートにしるす。北海道の自然よ永遠に・・ (8.28 東京都) テレビで母がで見て寄って来いというので来てみた〜。ハイ (8.28 神奈川県) オマワリさんにここを教えて頂く。どきに落着くか困っていたところ、大変嬉しくおもう。公共の施し物、大事に使いたい。札幌に向うから三十日に帰宅 (8.29 東京都) このテントが廃止されるかも知れないという。何をやってもいっこうかまわないが、他人に迷惑かけることだけはやめよう。自分の跡始末が出来ないような奴はちゃんとした旅館にでもとまるか。旅をすることなんかやめちまえ。このテントに泊る奴は、金がないとか、その他いろいろな訳があるわけで、それは二度と来ないからいいかもしれないが、このテント利用するからにはこれから後に来る奴も互いに必要だから利用するのだ。だから二度とこないからなどと決して考えずに自分がこのテントに泊った時のことを他の奴の場合にも考えてやり、少なくとも廃止などという大変悲しい、ばかげた事だけはさせないようにしよう。駅に寝ることは最近困難になっている。こういったテントがもっと増えるようにするためにもまずこのテントを守ろうじゃないか。市青少年課長様廃止しないで下さい。 (8.30 日本一周をめざしているオノコより) 昨晩はこのテントに男九人、女一人泊った みんな大変喜んでいるのである。非常に感謝しているのである。ありがとうさん。あとしばらく北海道を回るが、またここにもどってきたい。本当にすばらしいテントなのである。前にかいているように、自分のことを自分で始末のできないやろうや、めろ?はここに泊るな・・・なんとしても、ずっとこのテントを存続させたいのである。我等の仲間に幸あれ。 (8.30 神奈川県) 8・11に横浜を出発して今日で二十日目である。ここまで自転車で来たが苫小牧から船に乗ってかえる。あと僅か、非常にうれしい。お金もなくなり、この様に帯広で無料のテントを与えてくれることは旅行者、特に若者には助かる。これからも是非続けてほしい。今日は釧路からサイクリングしてきたが、釧路の実市場で朝「さんま」一七匹「いか」二匹をもらってきた。新鮮な油の乗っているやつだ。途中で焼いて食べようかと思ったが、がまんしてこのテント前で夕方焼いて喰べたが、秋の味がしてとてもおいしかった。 (9.1 神奈川県) 帯広市民のみなさん有難う御座います。このテントがいつまでもあることを望む。来年もきっと来ます。 (9.2 長崎県) 三重でとれて長崎にいます。そして今北海道をぶらつき帯広にきました。このテント、進駐軍のあの色に似て、とっても風流・・・ (9.1 京都市) 京都からきました。朝方冷入りましたが、割合にいい寝心地でした。有難さんです。 (9.1 楽我記) この地にて放浪の旅に終止符をうつ、長かった三年間、何のメドももたず、結局まわり道に終始したのでなかろうかという疑念が胸中をかすめて止まねども結局は過ぎた時間と取り戻すすべもなく諦感の中で居直る外無し、心の底に穴のあいているような寂しさが誰も居ないテント小屋の底辺に沈んでいる。様々な人がこの小屋を訪れ、一夜の稀導な連帯感をさっさと横取してはあわただしく巣つて行つしまう。家の中への埋没をおそれ、独立して自我を確立せんとして“俺に何ができる”といった不安感と闘いながら旅に何かを求めた人間も居たであろう。されど何が得られたか? おりからの強風でギシギシと悲鳴をあげるこのテント小屋の孤独の中でふと考える。何かを追い、この何かを追うことによって、同時に何ものかに追われる追求ー逃ひーこの図式の中で人は自己の生活の型というものを定めてゆくものなのであろう。思えばこのテント、彼も又寂し、好意は若者の旅の道具にされ、雨風に打たれ、熱射を浴び、さび捨てられてゆくものであるから・・・それでいいのかも知れぬ。時間はすぎてゆくものであるのあるから・・・ (9.2 大阪市) このようなテントがあって大変たすかります。来年もおねがいします。本当によりよい思い出になります。 (9.3 茨城県) テントの下で寝れるなんて幸せです。このようなテントは、ここが初めてですね。何か帯広の人々の心の暖かさがわかるような感じです。ありがとうございました。 (9.3 沖縄県) 沖縄よりはるばる北の果てまできた甲斐がありました。北国の皆さんの暖かい心を感謝致します。大変ありがとうございました。 (9.3 埼玉県) 午後九時、小生ひとりである。風邪を引いているので外の冷えこみが気にかかります。家を出て早や二十日。いろいろなことがあった。家では経験できないことが、この旅によって身におこったと思う。これはいつかやくにたつとおもう。今日は雌阿寒温泉からヒッチ、一台目は足寄まで、友人との約束がうまくなく気嫌の悪い人。こちらはハイハイといって話を合せる。ヒッチでは自己を捨てねばならない。なんといっても甘えであるから・・・ただでのせて貰うのだから礼儀は正しく。二台目は上士幌まで、紳士風の中年のおぢさん、ものしずかに話す人、三台目はなんと昨年のせて貰った若夫婦の車、偶然とはおそろしい然別までのせて頂く、湖畔でおにぎりを一緒にたべる。とても親切な人である。昨日も予定をかえて小生のためにオンネトーまで行ってくれた。旅に出ると人の情が身にしみてありがたい。このテントも感謝します。 俺はいったい何のために旅にでたのであろう。家にいてもおもしろくない。家にいると自分の甘が出てだらく的な生活になってしまう。未知のものに対する探究心、自然美へのあこがれ、旅出つ前に、これらがおもな原因となって旅に出たように思う。しかし旅に出て見ると、多くの人と接することにより、自分の甘えがよく判り、多くのことを学んだ今は、放蕩三昧のようであるが、この教訓がやがてやくにたつ時があり、俺の人生を変えると信じ、筆をおく。 (9.4 東京都 女性) これを考えた人に感謝します。どうも有難う。 (9.4 東京都) 俺は前の女の子の横に一宿無飯の宿をかりうけます。彼女は非常によいフンイキをもった旅ガラスの姐ちゃんです。もう俺の旅の終わりに近くなったけど、彼女は二ヶ月間も、北海道を回っているそうなのだ。上には上だぜ、俺の旅の目的は、「辺境」を求めることであった。井上光晴流の「辺境」の原点をもとめて旅をしてきた。でもそんなもの半月間やそこらでは求められるものでないことが判った俺の、俺達の「辺境」を求めて俺は生きて行きたい。見つからないかもしれない。でもいつかはきっと見つけだせる。たとえそれがセツナ的であっても・・・ (9.7 迷児大学生) 感謝感激雨アラレ、今日で三日連続テント泊です。北海道の山々を訪ねて来ました。旭岳、北海道岳、白雲岳、赤岳、十勝岳へ行ってこれから日高へ向います。絶対このテント守るべし、帯広市青少年課様、帯広地区労働組合協議会様、ほんとにありがとう。 (9.8 東京都 19才) 雨に降られて二泊もしたが、このテントは有難かった。東京←→北海道自転車旅行の素浪人 (9.8 東京都) 自転車で日本一周しているものです。帯広にテントがあるという事は釧路のユースに泊った仲間から聞きました。中を見てビックリしました。案外きれいになっていました。もしかしたらタダのテントだけ、中はゴミだらけでないかと思ったのです。しかし畳まで敷いてあります。本当に感激しております。今晩はゆっくり休ませていただきます。ありがとう。!